水晶発振器(2)

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 ネットで探したら、こんなのがあった。

 原典は1986年版ARRLアマハンらしい。

 日本式に書き直すと←こうなる。

 マルチバイブレーターの帰還ループに水晶を入れて発振させるわけだ。
 マルチバイブレーターで普通に発振させたら方形波が出てくるに決まっているので、AGCをかけて、ゲインをギリギリまで絞ると、あーら不思議、サイン波を発振する。。

 って、本当に上手くいくのか。

 全部作り上げたあげくに、全然ダメだったらガッカリするので、とりあえず、2SK30Aを半固定抵抗に置き換えて、マルチバイブレーター部分だけ作ってみた。
 やっぱりね。

 正弦波? なにそれ?

 というくらい汚い。といっても、作りっぱなしのコルピッツ発振回路よりは余程よろしい。
 ところがご覧あれ。半固定抵抗を調節して、帰還を減らすと、あっと言う間にこの通り。

 基本波が若干弱くなるのは仕方がない。

 第2高調波は38dB低くなる。第3高調波はさらに20dB下がる。第4高調波以下はノイズレベル以下になる。
 参考のために、これはコルピッツ発振回路をベストにチューニングした時のスペクトル。

 第2高調波はコルピッツの勝ち、第3高調波以上はマルチバイブレーターの勝ち。

 どちらを採用するか、悩ましいところだ。