バッファアンプ

・ガラクタ製作所にもどる
 トランジスタやFETでアンプを作っても、2次高調波を−40dBより減らす事は難しいのが分かってきた。

 負帰還をかけるしかないのか。

 で、高速オペアンプLM6365MX(500MHz、200V/μS)でやってみた。

 綺麗なサイン波に見えるが、
 スペクトルを見ると、この通り。

 左の2本は関係ない。中央のピークが基本波で、その右が2次と3次。

 42dBしか違わない。

 −40dBというと歪み率1%だ。オーディオ帯域では0.01%くらいはいくはずだが、400kHzにもなると仕方がないのかな。
 オーディオなら1%の歪みは、普通に聞いただけでは分からないが、今は綺麗なサイン波が目的なので、それでは困る。

 同じく高速オペアンプNJU77701F(34MHz、35V/μS)でやってみた。

 電源が最大5Vなので、ちょっとレベルを上げると飽和してしまうが、それ以下であれば、こちらの方がやや綺麗。

 スピードでは少し劣るが、パワーがある。50Ωをドライブするなら、こちらが有利か。
 スペクトルも、こちらの方がやや綺麗。

 2次より3次の方が大きいのは、他の歪みより先に飽和が起きるという事だろう。

 ある意味優秀なオペアンプだ。

 全く同じ回路なのに、オペアンプを差し替えると、スペクトルが違ってくるのが面白い。
 因みに、回路はこれ。片電源なので、半分吊り上げてある。

 発振しやすいので25倍以上のゲインにしろ、とマニュアルに書いてある。

 余裕を持って50倍にしてみた。

 いっそ超高速の電流帰還アンプを使ったりしないのが、私の限界だ。思い切りが悪いというか、気が弱いというか。