シグナルインジェクター
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 たとえば、シグナルインジェクターを1につないで、「ビー」と音がしたらAFはOK。次に2につないで音がしなければ、DETに問題がある事が分かる。

 シグナルインジェクターは出力段から順に入力段にさかのぼってチェックする。逆にシグナルトレーサーは入力段から出力段へ、チェックしていく。どちらもラジオやアンプのチェックに大変便利な小道具だ。
 電子回路の教科書の無安定マルチバイブレーターそのもの。ただし、パスコンは必ず入れる。高周波の上限が伸びる。

 真空管式ラジオの修理に使うので、出力には耐圧500V程度のセラミックコンデンサを入れる。

 電源は単4電池1個だが、消費電流は1mAも無いので、問題ない。
 例によって、部品をボール箱に集めてくる。

 ケースはかわいらしいブリキの入れ物があったので、これを使う。

 探針は古いボールペンの軸。
 ランド式もめんどくさいほど簡単なので、蛇の目基盤の裏側に配線する。

 この状態で、動作テスト。トランジスタラジオのアンテナに触ると、「ビャー」という感じの音が聞こえる。
 ケースに入れて、できあがり。

 こういう物は、回路部分より、ケースの加工や探針を作る方が手間がかかる。

 探針はボールペンの軸に2mmの銅線を入れる。先端はとがらせて、防錆のために半田メッキしておく。