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実はまだ未完成なのだが、出来たところまで記録しておくことにする。 |
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秋月のサイトを見ていたら、こんなのがあった。 40MHz(他の周波数もある)の発振器。 出力がTTLレベルなので、ダイオードDBMのローカルオシレーターにピッタリだ。 と思って、こんなの(↓)を考えてみた。 「なんちゃってクリスタルコンバーター」。 |
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T1,2,3はFB801−43にトリファイラ4回巻き。T4はバイファイラ4回巻き。L1はFB101−43に0.1mmのウレタン線を巻いたら5回巻けた。 入力はFCZコイル。FCZ50の相手は15pFだが、面倒なのでセラミックトリマーにする。 出力は50−40=10MHzで、10.7MHzのIFTがちょうど良いのだが、手持ちがないので、10Kボビンに15回ほど巻いてみた。これも、周波数が合わないからと言って、巻いたりほどいたりするのが面倒なので、30pFのトリマーを抱かせておく。 RF増幅は2SK241。いつも発振に悩まされるので、ドレイン側は非同調にする。(2SK241で発振させるようでは、腕前が知れるけれども。)多分、これで20dB弱のゲインがあると思う。 一方局発は、クリスタルオシレーターから約3dBパッドを通って、フロートバランを通って、ダイオードDBMへ。 局発は2Vくらいが適当だろう。何しろTTLレベルなので、パッドやバランで多少ロスしても十分だ。 フロートバランは局発の通り抜けを少しでも減らすために入れる。リターンロスブリッジを作ってみて、コモンモードの除去の要領がちょっと分かった。 リングダイオードDBMは3つのポートのどれをどう使っても良いはずだが、IFの周波数が入力や局発に比べて大分低いので、センタータップからIF出力するのが妥当だろう。 ネットで見ると、「クロック発振器とダイオードDBMでクリコンを作る」というアイデアは珍しくも無いようで、回路的にも私の考えた物と大体同じだ。 何だか先を越されたようで気分がよろしくないが、面白いパーツを見つけて、「どう使ってやろう」と考えるのは誰でも同じなんだろう。 クリコンの出力が10MHzなので、先に10MHzのAM受信機(要するに短波ラジオ)を作っておく。 なんちゃってクリコンのお相手なので、相応に簡便な物がよい。LA1600のマニュアルの標準回路にする。(↓こんな感じ。) |
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どうして500Ωが入っているのか分からないが、この状態で、入力はローインピーダンスでつなぐらしい。どうやら差動入力になっているようだが、どうも気持ちが悪い。LA1600は内部がどうなっているか分からないので、トライアンドエラーでやってみるしか無くて、ちょっと面倒だ。 チューニングはバリコンが高価なので、バリキャップにする。 |
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LM386のAFアンプが出来たところ。 ここまでは良かったのだが、LA1600の方に取りかかった途端に、行き詰まってしまった。 |
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ローカルが発振しないッ。 基板右端がAFアンプ。下の細長い黒いのがLA1600。 LA1600をまたいでパスコンが3個見える。例えばそれは、上の配線図の※マークの0.01μFだ。 標準回路にはパスコンが入っていないので、気を利かして入れたのだが。 |
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LA1600の局発部分だけ別に組んでみた。そこで分かったことは・・・、 (1) 余計なパスコンを入れると発振しない。 (2) IFアンプや検波回路にも電源を供給しないと発振しない。 (3) 標準回路の通りでは周波数が安定しない。 何のこっちゃ。 |
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そこで、局発をこんな風に変更。 これで強力に発振するようになったが、どうも強すぎて、自分で感度抑圧しているようだ。 今度は抵抗を入れて、適度にダンプせねばなるまい。一応受信は出来るので、とりあえず、ダンプはまた次の機会に。 簡単ラジオによく使われているICだが、結構面倒臭い子だということがわかった。 |
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いよいよクリコンにかかる。 心臓部。リングダイオードのDBM。 部品が小さいので、ジャノメ基板の裏に作り付ける。 ここで、ダイオードを半田付けしようとして、「おやぁ、おかしいぞ」 |
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上がDBM用のショットキーのリングダイオード。近頃見かけないが、昔20円で買い込んだもの。 下は、高周波アンプのμPC1651。 見た目がそっくりなので、部品箱の中でごちゃ混ぜになっていたのだった。 危ない、危ない。 |
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DBMさえ出来てしまえば、あとは簡単な回路なので、スグできる。 50MHzを入力すると、チャンと10MHzになって出てくる。通り抜けも割合小さい。ダイオードDBMの良いところだ。 しかし、どうも10MHzの出力が小さい。トータルして、感度が悪すぎる。 |
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感度が感心しないが、とりあえず全部出来たので、シャーシに組み付けてみた。 調整用に作った50.620MHzのワイヤレスマイクをチャンと受信できる。 しかし、やっぱり感度が悪い。 理由はいくつか思いつくが、1週間ほど寝かせてから、改良に取り組もう。 |
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