LM386アンプ
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 ベタアース+ランド方式はちょこちょこと物を作るには良いが、複雑なものを仕上げるにはプリント基板を作る方が確実だ。

 しかし、歳とともにパターンを起こすのが面倒になってきて、結果的に、あまり複雑なものは作らなくなった。

 この本では、ランド方式でSSBのトランシーバまで作っている。ちょっと刺激されて、今度作る50MHzのトランシーバはこれで行こうかと思う。
 生基板の切れっ端に5mm幅くらいで、裏表に溝をいれる。

 シビアな回路でなければ、ベーク基板で十分だ。
 ペンチでポキッと折り取る。
 ペンチでプチプチ切って、5mm四方くらいのかけらにする。

 これでランドのできあがり。
 ベタアース用の生基板の上に主な部品をならべて、配置を考える。

 かなり以前買い込んだ電解コンデンサなので、容量の割に大きい。古いので寿命が来ていないか心配だ。

 電解コンデンサは使わずに放置するより、電圧をかけておいた方が長持ちする。
 ランドとLM386を両面テープか瞬間接着剤で、ベタアース上にくっつける。

 これで土台ができた。
 土台を頼りに、部品を半田付けしていく。

 要するに空中配線なので、ブラブラしないように、部品の足は短めに切る。

 私は真空管世代なので、ラグ板+空中配線が性に合う。このやり方は、言わば昭和世代用配線方法だ。
 生基板をバリバリやり始めてから40分ほどで完成。楽ちんな工作だ。

 ユニバーサル基板では裏を見たり表を見たりで、結構時間がかかってしまう。

 では早速試運転を。

 まあまあの音が出るが、ボリュームを上げると歪みやすい。こんな簡単なアンプだが、12Vくらいで電流に余裕の有る電源をおごった方が良い。
 これはほぼ同じ回路をユニバーサル基板に組んだもの。一見こっちの方がきれいだが。
 裏はこんな具合。

 もし動作しなかったときに、配線チェックをするのも大変。

 ランド式なら注意して見れば、間違いを発見するのも容易だ。
 これが作ったアンプの回路。データシートの回路例そのままだ。