パラボラ集音器(2)
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 ネットをうろついていたら、AGC付きのマイクアンプのパーツキットが有った。ちょっと割高だが、個別に部品を買うことを考えると、妥当な線か。

 コンデンサマイクでは電源が必要なので、改造の仕方もマニュアルに書いてある。

 しかし、その通りにして発振されても困るので、パスコンを余分に入れる。
 老眼の身にはちょっと苦しい。真空管時代は良かった。

 他の部品が小さいので、コンデンサマイクの電源を取るために入れたケミコンが無闇に大きく見える。
 百均で3個100円のプラケース。

 スイッチやジャックなどはあらかじめ取り付けておく。

 出来ればここで防水したかったのだが。
 基板を取り付けて、配線する。

 全く調整無しで、問題無く動作した。キットは楽だ。
 マイクはその道では定番の、パナソニックWM−61A。

 高感度・高音質で1個100円という有り難いお値段。

 エレクトレットコンデンサマイクはシリコンマイクに置き換わりつつあるから、これもその内手に入りにくくなるかも。
 焦点の位置にマイクが来るように、アルミ線でステーをつくって、接着剤で固定する。

 あまりゴツイものでステーをつくると、負担がかかってパラボラがゆがむので、注意する。
 ちょっと浮かしておくとマイクロフォニックを軽減できるかな、と思ったが、あまり効果無し。
 裏側に取っ手、アンプ、電池ボックスを取り付けてできあがり。

 アンプと電池ボックスは強力型の両面テープでくっつけただけだが、強度は十分。

 ダイナミックイヤホンではこのアンプには負荷が重いので、音が歪む。

 低周波数側の指向性が良くなさそうなので、低音カットの効果も期待して、クリスタルイヤホンを使う。


 早速持ち出して、イヤホンを耳に突っ込んで、そこらを歩き回ってみる。

 やはり低音はダメで、どちらを向けてもノイズが入る。

 高音はすばらしい。20m位離れた木に向けると、小鳥がどの枝にとまっているか分かるほど。むしろ鋭すぎて、動き回る小鳥の声をとろうとすると、しっかり狙うのが難しいくらいだ。3倍くらいのスコープをつけると良さそうだ。

 カメラの三脚に取り付けると使いやすいだろう。

 
 低音ノイズは何とかしたい。マイクをもう一個使ってノイズキャンセラにしたらどうかと思う。

 手元に072Dが何個か有ったので、その内これで差動アンプをつくって試してみよう。