パラボラ集音器(1)
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 木工や金工のキモは「固定」と「ジグ」だ。花びらをつくるためのジグをつくる。

 X軸5mmごとにエクセルでY軸の値を計算して、方眼紙で型紙をつくる。

 手頃な大きさと性能のバランスを考えて、直径40cm、焦点距離12cmとした。
 ベニア板から型紙通りに切り出すが、糸ノコでていねいに切り出すのは面倒だ。

 ジグソーで少し大きめに切り出して、ガムテープで8枚まとめて、ベルトサンダーで仕上げる。

 短時間で、精度良く同じ物が一度にできあがる。
 ベースになる板に接着して、できあがり。

 ここまで来れば、半分できあがったようなもの。
 0.8mm程度のアルミ板を切り出して、手を切らないようにヤスリで縁を丸めておく。

 ジグにネジ止めするための穴は、後で持ち手やステーを取り付けるのにも使う。

 真ん中の丸いのはハブになる部品。
 カーブがジグに沿うように、アルミ板をていねいに曲げる。

 中心の部分はエポキシ系接着剤とハンドリベッターでハブに固定する。

 木ねじでジグに固定してしまう。

 同様にして8枚とも取り付ける。
 ハブの部分はこんな感じ。

 ハンドリベッターは板金工作にとても便利。千円ほどの安物で十分使える。

 今時の道具は安物でも十分使える。ただし、刃物の安物は吟味する必要がある。
 できあがり。

 隙間が気になるが、隙間無くしようとすると、計算と工作が指数的に面倒になる。

 ここでジグからはずしたら、変形してしまうので、タガをはめる。
 5mmほどのアルミ線で八角形をつくってかぶせ、エポキシ系接着剤で固定する。 
 接着剤が固まったら、木ねじを抜いて、ジグからはずす。軽くて丈夫。多少の力では変形しない。

 帯域幅はどのくらいだろうか。低周波数側は直径が波長程度、高周波数側は工作精度程度と考えると、1kHzから30kHz位か。

 あれ、ちょっと低域がのびないなあ。もっと大きい方が良かったかも。