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汎用ではない。「455kHzの綺麗なサイン波の水晶発振器」を作るに当たって、発振器の各部のスペクトルを見るための、スペアナ用のプローブだ。 高い周波数は問題にしないので、出力トランスはFT37−43にトリファイラで15回巻いた。2,3MHzを超えるとダラダラ下がって、10MHz以上では使えない。 逆に100MHz以上まで使える様にするためには、4回巻きくらいか。 入力は2SK19のソースフォロワ。この段のロスは実測6dB弱だったが、それでよいのか悪いのか分からない。 チャンと作れば0dBに近いはずだが、ネットで製作記事を当たってみると、10dB以上ロスっているのもある。 ロスの分を補う必要が有るので、2N3904のエミッタ接地で増幅する。この部分はトロ活のデッドコピー。 このプローブの、出来上がりのゲインは20dB程だった。ソースフォロワと出力の所のパッドのロスが合わせて10dBくらい有るので、2N3904で30dBくらい増幅している事になる。 う〜ん、おかしいな。普通のエミッタ接地で30dBもあるのか。やっぱり、「dB」のことを理解できていないような気がする。いくら勉強しても分からないなぁ。(ウソウソ。勉強していないから、分からないだけ。) |
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ケースに入れて、プローブの形にしようと思ったので、細長い基板に組んでみた。 | |
プローブに−20dBmを入れたところ。見にくいが、センターが 0Hz だ。 3.7MHzがピークで、それ以上はダラダラ下がっている。 全然フラットではないので、定量には使えない。 ピークで20dBちょっとのゲインになる。 |
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5MHz以下を拡大してみた。1目盛り1MHzだ。 450kHz付近では、大分ゲインが下がっている。ダメじゃん。 何でこうなった。トランスを15回も巻いたのに。 |
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よく回路図を見直してみると、ウッカリ▲印のパスコンに0.01μFを使っていた。 計算してみると、455kHzでは30Ωほどになる。そりゃあいかんわ。 パスコンを1μFに変えると、右の通り。ゲインのピークが200kHzあたりになって、バッチリだ。 パスコンをなめてはいかん、という教訓でした。 |
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念のため、もう少し拡大してみると、こんな感じ。 1目盛り200kHzで、ちょうど200kHzくらいがピークだ。 100kHzから2MHzあたりが6dBくらいに収まっている。 その辺の周波数限定の測定器だ。 |
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