広帯域RFアンプ
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 上がノイズジェネレーター。ノイズブリッジに使うためのホワイトノイズを、上手く発生させる方法を実験するために作った。

 上手くいったら、そのままノイズブリッジに実装しても良い。

 テスト対象はツェナーダイオードやトランジスタ。テスト対象で発生させたホワイトノイズを広帯域アンプで一定レベルまで増幅する。


 ところが、広帯域アンプ部分を先に作って、特性を測ってみたら結構いけるので、この部分だけで一項おこす。

 上の配線図で、「テスト対象」より左がホワイトノイズ発生部分、220pFより右が広帯域アンプ部分だ。

 広帯域アンプ用のμPC1651を使う。μPC1651は古いのでデータが手に入らない。うろ覚えと当てずっぽうで作る。

 ノイズ発生部分の出力インピーダンスは少し高めだろう。一方でμPC1651の入出力インピーダンスはかなり低く、確か50Ωにそのままつなげたと思う。

 それで、一手間増えるが、間に2SK19(大量に持っていたから使ったまでで、他意はない。高周波用なら何でもよい。)のソースフォロワを入れる

 μPC1651は電源電圧が6V以上で壊れるし、2SK19は電圧高めの方が真面目に仕事をするので、間に3端子レギュレーターを入れる。レギュレーターは電源のデカップリングの働きもするだろう。

    
 例によってランド式で作る。

 左側がノイズ発生部分、右側が広帯域アンプだ。

 テスト用につくったので、ずいぶん余裕の有る基板だ。アンプ部分だけプリント基板にすれば、4分の1くらいの大きさになるだろう。
 アンプが発振していて、スペアナが壊れたりしたら悲しいので、アッテネーターを最大に入れる。

 これは同軸ケーブルで、トラッキングジェネレーターとスペクトラムアナライザを直結した様子。

 両端にBNCコネクタ付き、2m500円の同軸だが、問題ない。

 秋月のコネクタはちょっと心配。
 作ったアンプを入れてみると、こんな感じ。

 割合フラットで、700MHz以上ではダラダラ下がっている。1GHzくらいまでは「無いよりマシ」というレベルで使えそう。

 実用的には、低い周波数から750MHzくらいまでが、14〜16dBのゲインが確保されている。
 低い方はどのくらいまで使えるだろう。

 まずこれは同軸ケーブルで直結したところ。
 アンプをつなぐとこんな感じ。10MHz以下はアウトか。

 μPC1651の入力インピーダンスが50Ωとすると、220pFとでカットオフが15MHzくらいという計算になるから、こんなものか。

 10MHzで約10dB程度のゲイン。

 μPC1651のゲインが20dB弱、ソースフォロワのロス(?)が数dBとして、まあまあ、計算通りに出来ました。目出度し。
  
 μPC1651は入出力が同じくらいの低インピーダンスだ。即ち、直列に出来る。

 発振をスパッと止めらる技術があれば、もう1個直列にしても良いかも。

 ノイズが多いのと、飽和しやすいので、用途が限られるが。