広帯域RFアンプ

・ガラクタ製作所にもどる
 古い144MHzのトランシーバーの感度が悪い。

 そこで、144MHzのプリアンプを作ろうと思って、ガラクタ箱をかき混ぜていた。

 あちゃ、μPC1651Gがまだ沢山有るじゃないか。そろそろ賞味期限切れだ。腐らない内に、使ってしまわないと。

 まあ、広帯域アンプでも良いか。
 何しろ、こんな(↑)回路なので、プリント基板の切れ端にチョイチョイとくっつけただけで、出来上がり。

 あんまりあっけないが、それが専用ICの良いところだ。
 Hさんの遺品の中に、何かを作りかけた穴だらけのアルミケースがあった。

 こいつに部品を適当に配置して、出来上がり。

 おや、電池しか無いじゃないか、という風に見える。
 実はこの通り。

 入力のBNCコネクタの隣にくっつけたのだが、写真では分からないほど小さいのだった。

 回路部分が簡単すぎて、どれが主役だか分からない。
  
 スペアナで特性を見ようと思ったが、さわるとビリビリ来る。どうやら漏電している。

 こういう事だから、アメリカ製の機器を日本で使うのは大変だ。コリンズなどは漏電を楽しむくらいでないと、オーナーになれないらしい。

 スペアナはやめて、いくつかのリグにつないで、様子を見てみた。器械によってSメーターの振れが違うので、あんまり参考にはならないが。



 このICのカタログゲインは16dB程なので、Sにすると3くらい上がっても良いはずだ。(コリンズではSひとつが6dBらしい。実測ではケンウッド以外は、かなり甘いというレポートもある。)

 やってみると、7〜430MHzでSメータの振れがが3〜5上がる。ノイズも大きくなるので、そんなに感度が良くなったような気はしない。

 このプリアンプを入れると弱く聞こえる局が、無しだと全く聞こえないので、一応役に立っているのは確かだ。



 やっぱり広帯域アンプはあまり気持ちが良くない。そう言えば、3SK45もたくさんあるので、使ってしまわなくてはいけない。こいつで真面目に144MHzのプリアンプを作ろうか。