144MHzプリアンプ

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 先日の広帯域アンプはまあまあだった。

 じゃあ、同調回路をつけたらどうなるかな。

 手持ちのT25−12でアンテナコイルとトランスを作ってみた。

 3SK45はあまり発振しないが、念のため出力側はトランスにしておく。

 選択度が欲しい場合は、入力側を複同調にする。
 全く同じ穴だらけのケースが3個有った。ボタンを沢山つけて、何かのリモコンにするつもりだったようだ。

  広帯域アンプと144MHzアンプを入れてみた。

 見た目は同じだが、
 右が先日の広帯域アンプ。本体がコネクタの隣にヒッソリくっついている。

 左が今回のアンプ。ちょっと部品が多いので、ちゃんとした基板に作る。電池はケースの天井に張り付ける。
 3SK45は買い置きがたくさんあるのだが、さらにHさんの遺品の中にも数個有ったので、使わないと腐ってしまう。

 古い石だが、430MHz帯まで十分使えて、発振しにくい、AGCがかけやすい、とアマチュア向けのデバイスだ。

 もっとも、今時は表面実装の良いデバイスがあるから、無理にヤフオクをあさる必要は無い。
  
 例によって、電源の電流を見て異常がなければ、配線チェックは省略。ちゃんと動作しない時は、見直しをする。

 トランシーバーをつないで、数局聞き比べてみる。

 広帯域アンプと比べてみても、あまり違いはない。

 Sが3〜4くらい上がる。聞こえない局が聞こえるようになるが、聞こえている局はあまり変わらない。

 要するにFMの特性だろう。ノイズすれすれの局が、アンプを入れるとバッチリ聞こえるようになる、というわけにはいかない。SSBやAMにはもう少し効果があるかも知れない。



 聞き比べていて気がついたのだが、広帯域アンプをつなぐと、空Sが2,3振れる。音では分からないが、どうやら発振しているらしい。

 スペアナで見ると、600,1200,1800MHzに小さなピークがある。100MHz辺りは大丈夫みたいだ。600MHzの発振で144MHzの空Sが振れるとは思えないのだが、よく分からない。



 因みに、入力をオープンにすると、1800MHzで0dBmくらいの立派な発振器になる。1651でギガヘルツ帯の発振器が出来る。