ギガヘルツ・ダミーロード
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 以前、秋月に、50Ω60Wのターミネーターが200円で売っていたので、思わず何個か買い込んでしまった。

 カード破産するタイプの人間の、典型的な行動だ。

 何年も放置していたのだが、いかにも周波数特性の良さそうな姿をしているので、ダミーロードに仕立ててみた。
 ガラクタ箱から出てきたバードのN型コネクタ。

 これで作ると、バードのダミーロードと思ってもらえるかも。・・なわけ無いか。
 あり合わせの放熱器に、こんな具合に乗せただけでも、430MHzくらいなら十分だが。

 もう一工夫して、1200MHzにも使える様にしたい。
 薄い銅板で、シールドケースを作って、あらかじめコネクタにハンダ付けしておく。

 コネクタの絶縁物と中心導体は、出来るだけ短く切り取ってしまう。

 ケースは、大きすぎるとおかしな共振点が出来るし、小さすぎると浮遊容量でインピーダンスが狂う。

 程々の大きさに作る。
 放熱器にタップを立てて、シールドケースとターミネーターを共締めする。

 タップが立てられないとか、放熱器の形状によっては、裏からナットで締めても良い。

 シールドケースと放熱器の間には、グリスを塗っておく。

 当たり前だが、ターミネーターとシールドケースの間にはグリスを塗らない。
 コネクタも放熱器に固定してから、コネクタとターミネーターを最短距離でハンダ付けする。

 先にハンダ付けしてからネジを締めると、テンションがかかって壊れるかも。

 シールドケースの天井もハンダ付けして、フタをしてしまえば出来上がり。
 もう少しかっこよく作りたかったのだが、仕方がない。

 ターミネーター自体は60Wだが、この大きさの放熱器だと20W連続くらいなら大丈夫だろう。

 SWRは1300MHzで1.15だった。予定より悪いが、十分使える。

 ターミネーター以外はジャンク箱の発掘品なので、原価200円のギガヘルツダミーロードでした。