SWR計(2)
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 これは一般的なSWR計の回路だ。

 方向性結合器を2セット使って、進行波と反射波を取り出す。
 これは435MHzの調整用に、以前作ったSWR計のセンサー部分だ。

 上の回路と同じだが、真ん中でつないで、左右対称にしたタイプだ。

 仕組みとしては、極簡単なものだから、こんなに大げさにしなくても良い。
 長さ5〜6センチのエナメル線をセンサーラインにする。

 あまり大きく作ると、SWR計自体のSWRが悪くなる。

 作りやすさや感度との兼ね合いだが、できるだけ細く短い導線の方が良い。

 同じ長さなら、何cmでも、適当でよい。両端を磨いて、半田メッキしておく。
 同軸ケーブルの外皮を10cmほどむいて、網線と芯線の間にエナメル線を通す。

 緩まないように絶縁テープできつめに巻いてとめる。

 これで、同軸ケーブルとしては、ほとんど性能は落ちないと思う。
 回路図どおり抵抗、ダイオード、コンデンサを半田付けすれば、センサー部分(「同軸SWR計」と名付ける)は出来上がり。

 回路がショートしないように絶縁テープを巻いて、導線を引き出してから、融着テープでグルグル巻きにしてしまう。

 この同軸ケーブルをアンテナに直接つなげば、アンテナ直下も直下、これ以上に直下はない。
 この先にコネクタをつけて、汎用にしても良いだろうし、アンテナに直付けにして、常時監視用に使っても良い。

 センサーから表示部へは直流だから、適当な導線で引っ張ってくればよい。(あまり長くなるとどうだろう?)

 さて、表示部分はどうしよう。

 これは、先程の435MHz用のSWR計。
 ドリルで穴を開けて、外部入力用のジャックをつけてみた。

 これで、BNCコネクタに同軸をつなげば、普通のSWR計として、ジャックにセンサーからのコードを挿せば、リモートのSWR計として使える。

 目出度し。
  
 と思ったら甘かった。

 「同軸SWR計」に55Ωのダミーロードを直に半田付けして、SWRを測定してみた。

 55Ωだから、SWRは1.1になるはず。ところが、進行波も反射波もほとんど変わらない、つまりSWRは無限大。エーッ、何でやねん。


 表示部分が悪いのかと色々いじってみたが、改善されない。

 と言って、センサー部分は簡単すぎて、いじりようがない。

 仕方がないので、別の構造で作り直す。

 と言うわけで、SWR計(3)に続く。乞うご期待。