SWR計(4)
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 SWR(3)をいくら眺めてみても、何が悪いのか分からない。

 ダイオードを1SS16(ショットキー)から1N60(ゲルマ)に変えたり、抵抗を色々変化させたり、アースを変えたりしても駄目。

 同軸のグランドを共有したのが原因かと思ったが、別にグランドラインをとっても改善せず。
 今使っていて、問題なく動作しているSWR計(→)と比較すると、ラインとラインの間隔が違う。

 間隔が広すぎる(つまり結合が弱い)と良くないのだろうか。

 とりあえず、これと同じ物を作ってみよう。
 1.6mmのガラエポ両面基板。裏はベタアースで、表はこういう具合にエッチングする。

 ギリギリ最短でアースできるように、部品に合わせてドリルで穴を開ける。
 ともかく足が短くなるように半田付けする。

 抵抗やダイオードもチップ部品を使いたかったが、ちょうど良いものが手元に無いので仕方がない。
 アンテナ側にはダミーロードを直付けせずに、コネクタにした。

 ちょうど、グランドから絶縁タイプのBNCコネクタがあったので、これを使う。これで、この部分でSWRがひどく悪化することは無い。

 早速、送信機とダミーロードをつないで試してみた。
   

 今度は上手くいった。55Ωのダミーロードで、SWRが1.2くらいを示す。

 ダミーロードがあまり良いものではないので、この程度だろう。中央の抵抗を調節するともう少し低くなるかも知れない。



 結局、マイクロストリップラインが良くなかったということだろうか。

 430MHzくらいなら、材質は紙エポでも十分だと思うので、ラインとラインの間隔が広すぎたのが原因と思われる。

 もう一度、紙エポのランド式のSWR計を作って、最終回にしよう。