SWR計(5)
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 こんな感じの、至って普通のマイクロストリップライン式のSWR計だ。

 とりあえずセンサー部分だけ作って、表示部は以前作ったSWR計を使う。

 マイクロストリップラインはエッチングで作った方が正確だが、面倒なので、ランド式でやる。

 電波実験社の「1200MHzハンドブック」ではエッチングで、「1200MHzマニュアル」ではランド式(チップ貼り付け式)で作ってある。

 同様のものを430MHz用に何台かつくったので、1200MHz用もそんなに難しくはないだろう。

 (と思って始めたら、全然ダメでした。)
 ところで、雑誌やネットを見ると、メーター回路が(A)のように、可変抵抗が分圧器になっている記事がかなりある。

 上記の「ハンドブック」や「マニュアル」もそうだ。その道では名の通ったOMでもそういう間違いをすることもある。

 これはたまたまうまく行くこともあるだろうが、基本的にはダメで、(B)の様に倍率器にすべきだ。

 (A)の回路では検波器の負荷が重くて、正しく表示されないことがある。
 紙エポの片面基板に穴を開けて、コネクタをハンダ付けする。

 基板取り付け型のBNCコネクタは、安価(秋月で100円)だが、こういう構造にはピッタリで、SWRの乱れが小さい。
 こんな感じ。

 普通に、基板の端にコネクタをつけると、SWRを乱さずに接続するのが大変だが、このタイプのコネクタなら、普通にハンダ付けするだけだ。
 伝送路と検出用のマイクロストリップラインと、部品取り付け用のランドを接着する。

 この段階で、残留SWRを測ってみると、1.4くらいだ。

 市販のまともな(高価な)SWR計の残留SWRが1.2か1.3くらいなので、まあ上出来だろう。
 部品をハンダ付けしたら出来上がり。

 早速ダミーロードを測定してみると、430MHzならきちんと測れる。

 しかし、1200MHzでは全然ダメだ。

 私も多少は腕が上がって、430MHzまでなら楽勝だが、ギガヘルツの壁はあまりにも高い。