ギアナ高地
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http://www.gransabana.com/index.htm
 南アメリカ大陸北部、ブラジル・コロンビア・ベネズエラ・ガイアナ・スリナム・ギアナにまたがる広大な高地。ギアナ盾状地とも呼ばれる。標高は1500mくらい。
 熱帯雨林と「グランサバナ」と呼ばれる草原からなる。所々に「テプイ」と呼ばれる独特の形状の山がそびえている。テプイは山頂が平らで、側面はばっさり切り取ったような数百mのがけになっていて「テーブルマウンテン」ともいわれる。標高はそんなに高くはなく、最高峰のロライマでも2800mくらいである。
 テプイはその崖のために下界との交流が途絶していて、独特の生態系を持っている。コナン=ドイルの小説「失われた世界(The Lost World)」のモデルになった。
 観光地であるカナイマの近くにアウヤンテプイがある。アウヤンテプイのエンゼル=フォール(サルト=アンヘル)は落差が約1000mも有ることで有名。

[参 考]
世界の
滝の落差
第1位 エンゼル(980m:ベネズエラ)
第2位 トゥゲーラ(949m:南アフリカ)
第3位 ヨセミテ(739m:アメリカ)
第4位 クケナン(610m:ベネズエラ)
盾状地 5億7000万年以上昔につくられた古い大陸の塊りで地殻が厚く、地震や火山活動が少ない安定した地域である。全体が盾を伏せたような形なのでこのように呼ばれる。南アメリカ大陸には「中央ブラジル盾状地」もある。
グランサバナ  半乾燥の草原。砂漠に近い。自然の植相でなく、過剰な焼き畑農業の結果である。これだけ広大な土地が人間の手で破壊されたとは。残っている熱帯雨林の所々に今でも煙が上がっていて、破壊が現在進行形であることが分かる。
 谷筋にあたる部分だけ緑が再生して、藪になっている。「恥毛林」という面白い命名がされているらしい。まさにそのように見える。