番 外 編
ロライマへの旅に戻る
 帰国数日後、風邪をこじらせて無菌性(ウィルス性)髄膜炎になった。これは細菌性の髄膜炎に比べて、命に関わることもないし後遺症も残らない、しかし治療法がない、と言うことだった。
 なにしろ強烈な頭痛で我慢できない。鎮痛剤をうってもらったら副作用で大便も小便も出なくなった。結局2ヶ月近く入院することになった。
 いくら「風邪をこじらせただけだ。」と言っても「ベネズエラでなんの病気をもらってきたのだ。」とあらぬ疑いをかけられた。