カナイマ2
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 カナイマ湖の周りにはいくつかの滝がある。滝の下部がツバメのしっぽのように2つに割れているゴロンドリーナ(ツバメ)の滝。カエルがたくさん居るのかサポ(かえる)の滝。写真はサポの滝の裏側にいたカエル。

(注)2004年7月までここにアチャの滝とサポの滝を取り違えた解説を書いていました。「アチャ=Hacha=斧、サポ=Sapo=ヒキガエル」が正しい。
 カナイマからは遊覧飛行ができる。ゆっくり飛ぶためか小型の複葉機が多い。
 遊覧飛行のためにDC−3が使われている。外が見やすいように窓が大きく改造してある。機体強度は大丈夫だろうか。
 アメリカ人とおぼしきおばちゃんに突き飛ばされて一番いい席を取られてしまった。日本ではオバタリアンの役割はすっかりコギャルに奪われてしまったようだが、こちらのオバタリアンはまだまだ健在。
 なにしろのんきなもので、地上でも飛んでいるときでも操縦室に入れてくれる。
 「こっちの方がよく見えるよ」って、そりゃ操縦室はよく見えるでしょうね。
 「時間があるからもう一回まわろうか」てな調子で、まるで観光タクシーみたい。
 DC−3は第2次世界大戦頃の飛行機だと思うが、ちゃんと飛んでいる。しかし、近くでよく見ると翼がさびて穴があいたのをピッチで埋めてある。少し怖くなってきた。
 アウヤンテプイの谷間を崖すれすれに飛ぶ。気流が不安定で、時々すとんと落ちて1秒間ほど無重力みたいになる。
 これが世界で一番落差の大きいエンゼル=フォール(エンゼルの滝、スペイン語ではサルト=アンヘル)。エンゼルという名前のパイロットが偶然発見したのでこの名前が付けられた。
 飛行機がエンゼルの滝の真正面にきたときこの写真を撮った。今でもそれが悔やまれる。何故あの時ファインダーなどのぞいていないで、自分の目でしっかり見なかったのか。