映画・ドラマ
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 シャーロック・ホームズの映画やドラマもどっさりあるが、見たことのあるものだけ揚げる。

 犬のアニメの「名探偵ホームズ」も宮崎駿監督で(一部の人には)有名だし、名探偵コナンもホームズ物に入れても良いかも知れない。


 
忌まわしき花嫁
The Abominable
 Bride
  ベネディクト・カンバーパッチのテレビドラマ「シャーロック」の映画版。

 マスグレーブ家の儀式に出てくる「語られざる事件」(ホームズが解決したが、ワトソンが書かなかった事件)のひとつを題材にしている。正典の色々な事件の継ぎ接ぎで、シャーロッキアンをニヤリとさせるために作ったような映画だ。

 現代のシャーロックの頭の中で進行している事件で、一種の夢オチだ。
  
 
Mr.ホームズ
Mr.Holmes
  Mitch Cullinの「A Slight Trick of the Mind」の映画化。原作より少しだけハッピーエンドにしてある。

 90歳を超えて、記憶力が壊滅してしまったホームズは思考力で何とかカバーして、家政婦やその息子と生活している。

 30年前の事件を、何とか思い出して書き残すのを最後の仕事にしようとする。

 75歳のイアン・マッケランが63歳と93歳のホームズを演じ分ける。
  

シャーロックホームズの素敵な挑戦
The Seven Percent Solution
 ニコラス・メイヤーの「 シャーロック ホームズ氏の素敵な冒険」の映画化。脚本もニコラス・メイヤー。

 モリアーティ教授の正体は?

 原題の「The Seven Percent Solution」は「7%の解決」ではなくて「7%の溶液」。「7%の溶液」という言い方は、正典の「四つの署名」の初めの方に出てくる。

シャーロック・ホームズ
Sherlock Holmes
 ハリウッドアクション風味のホームズ。ホームズとワトソンの人となりが斬新だと言う評価だったが、服装以外は意外に正典に忠実だ。正典のホームズは服装に非常にうるさい。

 正典でもワトソンはアフガニスタン帰りの女たらしの軍医。ホームズはフェンシング、ボクシング、射撃、バリツ!の達人の武闘派だ。服装はきちんとしているが、部屋は乱雑で、部屋の中で銃を撃ったりする。面白い事件がないと退屈して麻薬にはまってしまう。
  

迷探偵
シャーロック・ホームズ
Without a Clue
 名探偵ワトソンが売れない俳優のホームズを操って事件を解決する、という設定。一度はケンカ別れするが、お互いが必要だということに気がつく。

 モリアーティ教授の偽札造りを暴く。

ピラミッドの謎
Pyramid of Fear
 学生のホームズが友達のワトソンと協力して、怪しげな宗教と戦う。

シャーロックホームズ
 四つの署名
 ジェレミー・ブレットに似た印象の俳優だが名前は知らない。挿絵のホームズにそっくりだ。

 ワトソンがホームズに比べて年上過ぎるし、モースタン嬢はワトソンと結婚しない。

 シリーズ第2作らしいが、第1作は観たことがない。

シャーロック
ホームズの
冒険
The Adventures of
Sherlock Holmes
 グラナダテレビ製作。シャーロック・ホームズドラマの決定版。ホームズと言えばジェレミー・ブレットが目に浮かぶほど。

 原作に忠実にドラマ化したということだが、短編を1時間物に引き延ばしているので、完全に原作通りのストーリーではない。

 ジェレミー・ブレットは途中で病気のため、薬の副作用で太って(むくんで)しまって、別人のようだ。「ボール箱」の撮影後亡くなったので、全作品のドラマ化は出来ていない。

 それ以前の映画などと比べて、ワトソンがホームズの引き立て役のようには扱われていないので好感が持てる。
  

シャーロック
Sherlock
 設定は現代のロンドン。1シーズン3話で、シーズン3まで出ている。

 各話の題名が、正典の題名のもじりになっている。例えば、「緋色の研究→ピンク色の研究( A Study in Scarlet → A Study in Pink )」。内容的にも正典からのもじりが有る。

 このドラマではワトソンがちょっとアクション系だ。途中で足の悪いのも治ってしまう。(ワトソンの戦傷の部位についても一ひねり有って、シャーロッキアンならニヤリとするかも。)

 正典ではチラッとしか出てこないモリアーティが前面に出ている。モリアーティの正体について、ニコラス・メイヤーのアイデアをパクッた回が有った。
 

エレメンタリー
Elementary
 「初歩だよ。」(Elementary)というのは映画やドラマではホームズの口癖のようになっているが、正典では「シャーロック・ホームズの回想」の「背中の曲がった男」に一回出てくるだけだ。

 設定は現代のニューヨーク。麻薬のリハビリ中のホームズと付添人ワトソン(ルーシー・リュー)。ワトソンがホームズの指導で、どんどん探偵としての能力を発揮していく。

 このドラマでは、モリアーティはアイリーン・アドラーの影武者(傀儡)という設定になっている。