保守的な政治家   2015 7/8


・考え事にもどる

   

 昨今は、自分から「私は保守です」という政治家が出てくるようになった。困ったものだ。




 「左翼」「右翼」「保守」と並べてみれば分かる。

 「左翼」は、「このままではいけない。もっと左の方向に変革していこう。」

 「右翼」は、「このままではいけない。もっと右の方向に変革していこう。」

 「保守」は、「このままで良いんだ。何もしないで、じっとしていよう。」

 という考え方だ。



 保守と言えば、利権や権力にしがみついて、自分を守ることばかり考えている政治家、というイメージがあった。

 だから、左翼だけでなく右翼からも、世の中を良くしようとする動きをじゃまするものととらえられてきた。



 ところが、今時は、「あいつは保守的だ」と言われてもさほど恥ではなくなってきた。



 「保守」のイメージがあまり悪くなくなってきたことや、逆に「右翼」のイメージが悪化したことにはそれなりの理由が有る。それはそれで面白いテーマだが、それはまた何時か。



 ともかく。言葉のイメージが変化した結果、「私は右翼だ」とは言いにくくなって、代わりに「私は保守だ」と言うようになった。

 一方で、左翼は左翼だが、こちらもアイマイになっているのは時の流れだろうか。何しろ民主党が左翼と言われることがあるくらいだから。



 言葉がアイマイになっている中で、政治家の田母神俊雄や漫画家の小林よしのりがハッキリ右翼を名乗っているのが潔い。