電気自動車の燃費   2015.3/15


・考え事にもどる

   

 確かに、プリウスなどのハイブリッドカーは燃費がよいが、なぜかというのは案外複雑だ。

 ハイブリッドカーはエンジンで発電して、電池に電気を蓄えて、モーターで走る。時にはエンジンで直接車輪を回す。

 どのような機械でも効率が100%ということは無い。当然、発電機も、電池も、モーターも効率が100%より低い。つまり、無駄にエネルギーを消費する。

 つまり、エンジンで直接車輪を回すのと比べて、発電機や電池やモーターが間に入っている分だけ燃費が悪化するはずだ。オヤオヤ、おかしいな。



 なぜハイブリッドカーは燃費がよいのだろう。

理由(1) ガソリンエンジンは一定の速さで走っているときは良いが、発進や加速を繰り返すと、燃費が急に悪化する。
 そこで、発進や加速の時には、速度変化が得意な電気モーターにまかせる。つまり、エンジンとモーターが、互いに得意な場面で協力し合って燃費を良くする。

理由(2) モーターと発電機は構造的に同じものだ。そこで、ブレーキをかけているときには、モーターを発電機代わりにして、バッテリーを充電する。ブレーキをかける度にただで充電できるという、手品みたいな仕組みだ。

 大きく二つの理由で、ハイブリッドカーは燃費がよい。



 それは、理解できる。しかし、EV(電気自動車)やPHEV(充電できるハイブリッドカー)が普通のハイブリッドカーより燃費がよい、となると、チョット眉唾だ。

 それについては、また別に考えよう。