岡本綺堂は伝奇小説と「半七捕物帖」が有名だ。野村胡堂は「銭形平次」で名前が紛らわしい。

 ちなみに「人形佐七」は横溝正史だ。

 白面九尾の狐が中国では妲己(だっき)、日本では玉藻の前となって国を乱れさせると言う話。

 が、綺堂の小説では純愛物語に、能の「殺生石」では改心した娘になっている。

 「殺生石」では玄翁和尚が、念仏で石を打ち砕くという話になっている。

 それで、石も打ち砕くほど強力なカナヅチを「げんのう」というのかな。