新嘗祭というのは神様に豊作の報告とお礼をするものだが、大嘗祭(新しい天皇がはじめて行う新嘗祭)は天皇が天照大神と交わって神性を得る儀式だという説もある。農耕文明の中で豊作の祈願と神性の授受がつながっていくのはむしろ当然だろう。
 私の近くのある村に天照大神を祭神とする神社がある。その村の新嘗祭では童貞の若者がお宮さんで1泊することになっている。生け贄の一種だろうか。普通の神様には処女を捧げるのだが、女神の場合は・・。
 ところで全く関係ないが、右の写真は最近あった葬式の準備の様子だ。葬式の飾りや祭壇作りなど、親戚や近所の人が集まってする。さすがに当地とて葬儀屋が無いわけではないが、葬式は自分たちの手ですることが多い。「うちの村の葬式のやり方」は葬式の準備の手伝いを通して次の代に伝えられていく。