御幣を先頭に村人がゾロゾロ歩く。と言っても、総人口100人ばかりの村だし、平日なので参加者は9名だった。村によってやり方が違う。鉦や太鼓を「チンチンドンドン」と打ち鳴らしたり、笛を吹きながら歩く村もある。

 うちの村は雑談しながらゾロゾロ歩くだけで、祭らしいのは先頭に御幣が歩いていることぐらいだ。
 村の四隅で外を向いて御幣で祓う。災厄を追い払う儀式だろう。隣村でも同じ事をするから、板挟みになった災厄はどこへ行くのだろう。

 元来は虫送りの祭だったと思うが時期が遅すぎる。
 村のまわりを1周すると、神社でスルメなどをつまみながら御神酒をいただく。

 茶わん酒の話題は田んぼの様子や村の将来のことだ。後継者は居ないし、小泉内閣は田舎切り捨て方針だし、なんともはや、などなど。