今年の会場は浜名湖の近くの佐鳴湖だ。忙しいので、行こうかどうしようかギリギリまで決まらなかった。宿も取っていないので、会場にもぐり込んでテント泊することにする。

 先月買ったテントの出番がやっと来た。山用のテントにオートキャンプの装備という、ちぐはぐな格好でお泊まりする。

 妻と2人で「暑い、狭い」と言いながら寝る。
 参加者はほとんどが常連のようだ。年々改良したりトレーニングを積んでくるのだろうが、やはり新しい参加者がドンドン来ないとダイナミックさに欠ける。以前参加していたペットボトルのボートや、外輪船も来ていない。観客もほとんど無くて、身内の年次集会みたいな雰囲気だ。

 二丁櫓のオヤジ2人組がちょっと異端で、良い雰囲気を出していた。
 ダントツはやはりヤマハ。スタートからいきなり浮き上がって、ずっと翼走している。カーブでも安定して、ほとんどふらつかない。ボートメーカーの意地もあるだろう。飛び抜けた技術力だ。

 人力水中翼船などというものは、素人が簡単に作れるようなものではない。その上、これほど完成したものを見せられると、参入するのはやはりためらわれる。と言って、ヤマハ抜きでは盛り上がらないし、難しいところだ。
 韓国から1チーム参加していたが、輸送途中か昨日のレース中にか、スクリュー部分が壊れていた。せっかく遠くから来たのに残念だ。

 選手達はヤマハのボートを囲んであれこれ研究しているようだった。休憩時間にヤマハのボートに代わる代わる乗せてもらっていた。こういうところは小さな大会の良いところだ。ちょっとでも日韓親善に役立つと良いのだが。