ツバメは毎年春と夏の2回子を育てる。春子と夏子という。ツバメがやって来て巣作りを始めると「もうすぐ夏だなあ。」と思う。

 夏子が巣立ちして、ツバメたちがそろって飛び去ると「夏も終わるなあ。」と少し寂しくなる。
 これは春の巣。何年か前に作ってやった台が気に入ったらしく、いつもそこに巣を作る。

 昔の人はツバメに優しい。祖父は、家人が留守の時もツバメが困らないようにと、壁をノコギリでゴリゴリ切って穴を開けてやった。私はそこまではしないが、ツバメは好きだ。
 これは夏の巣。春の巣から少し離れて、蛍光灯のカサに作る。

 年によっては、春の巣をそのまま使う。なぜ、夏の巣を作ったり作らなかったりするのかは不明。ダニの多い年は引っ越すのだろうか。

 夏の巣を作るのは、春とは別のツバメかも知れない。そう言えば、夏の巣を作る前には縄張り争いをしている。