レンジフードの掃除は気が滅入る。手間がかかる上に仕上がりが悪い。

 この上冷たい雨でも降ったら、泣けてくる。今日みたいなポカポカした日を逃してはチャンスは2度無い。
 暮れにはもう一度ほこりを払うが、とりあえずガラスを磨く。

 はずせるガラス障子は表に出して洗う。
 去年の大雪に懲りたのか、すでに除雪機が売り切れた店が多いらしい。

 うちのオンボロも車庫の奥から引っ張り出す。ガソリンを入れて、オイルを点検して、バッテリーを充電して、始動一発、いつでも来い。
 等々、一日を過ごす。

 昔、油売りが来ると、油徳利を持って買いに行った。ヒシャクで油をすくって、この中に入れてくれる。細い口からトロトロと注ぐので、手間がかかる。

 それで、無駄に時間を過ごすことを「油を売る」と言う。
 薬師丸ひろ子と真田広之の「里見八犬伝」を観る。「伊賀忍法帖」とは千葉真一も共通している。誰が主役でもおかしくないと言えるほど豪華な脇役で、ストーリーもシーンも無駄がない。角川映画の良い時期の作品という感じがする。

 「魔界転生」「伊賀忍法帖」「里見八犬伝」の三部作だが、これだけ山田風太郎の原作ではない。

 志穂美悦子の犬坂毛野がすごい。何しろ、屋根から飛び降りる場面をロングショットでスタント無し、長回しのチャンバラもスタント無しだ。じゃあ、次は志穂美悦子の「二代目はクリスチャン」かな。