長澤まさみは演技が多少出来る。しかし、薬師丸ひろ子には勝てない。なぜなら薬師丸ひろ子には演技する必要がないほど存在感があった。

 しかし、それは役者個人の問題ではない。一人のスターを大事に育てて、その役者が一番生きる映画を作る時代と、タレントを使い捨てにする時代の違いだろう。

 結局、監督が長澤まさみに惚れ込んでいないのが画面ににじみ出てしまったと言うことだ。