本体の作りはしっかりしている。4本のネジをはずしても、バラせない。ツメをこじって開ける。

 断線している部分を切り取って、ハンダ付けし直すだけなのだが。
 電源コードの取り付け部分のハンダを外す。近頃の電気屋さんはこんな事もしてくれない店がほとんどだ。修理センターにまわすか、ゴミ箱行きだ。

 子供の頃、電気屋さんがラジオの修理に来て、真空管を火鉢に突っ込んでいたのを思い出す。

 そんなウソみたいなノウハウは誰が残していくのだろう。
 引っ張ったらプチッと切れてしまった。断線して、かろうじて接触していたらしい。こういうのは時には火事のもとだ。

 テレビや洗濯機のように据え付けておく物と、あんま機や掃除機のように動きの激しい物で、コードの取り付け方が同じで良いはずがない。

 有名メーカーでもこんな設計ミスをする。日本のもの作りは立ち直れるのか。