急な茅葺きの屋根の民家がたくさん残っていて、懐かしい光景だ。もっとも、高時村周辺にも「伊香造り」と呼ばれる様式の、茅葺き屋根の民家がまだたくさんある。

 少しだが雪がまだあちこちに残っていて、冬の生活はさぞかし大変だろうと想像できる。

 桜は咲いているし、山は真っ白だし、滋賀県より季節が一ヶ月くらい遅いようだ。
 城山展望台から合掌造りの郷が一望にできる。観光パンフレットによくある写真はここから撮ったものだろう。城山展望台のライブカメラ。

 昔、まだ観光化される前にここを通って、こんな所にも人が住んでいるのだなあ、と感じたことを思い出す。

 観光化されていなければ、とうの昔に廃村だろう。
 「合掌造り」と言うくらいだから、ほとんどの建物は切り妻だが、この山門は入母屋造りだ。庫裏の中も見学させてもらう。

 仏壇の様式の事は分からないが、恩徳賛などがかけてあるから浄土真宗のお寺らしい。