木之本町大音から登る。登山用のリフトが連休中は動いているようだ。

 登山道が2回ほどリフトの下をくぐる。リフトの客が、上から「頑張ってくださいね。」と声を掛けてくれる。
 山頂は広場で、自動販売機やトイレ、双眼鏡(無料)などがある。眺めが非常によい。
 広場にある像は勇ましく戦っている様子ではない。敗残兵ではなく、戦いが済んでホッとしているところらしい。

 戦争の像としては、何となく好感が持てる。
 山頂より山本山への尾根を望む。この尾根の縦走も手頃で楽しい。
 山頂よりびわこを見る。近江八幡辺りまで見えるはずだが、霞んで見えなかった。黄砂かも。眼下にある竹生島も少しボンヤリしている。
 琵琶湖の反対側には余呉湖が見える。二つの湖が見える場所は少ないだろう。

 方向が正反対なので、カメレオンでもなければ、同時には見えないが。
 下りは余呉へ向かう。ちょっとした縦走だが、ほとんど下りだ。

 途中、中川清秀の墓を通る。登山ノートみたいなものが置いてあって、色んな人の書き込みがあった。
 妻の目的の一つはガラタテの葉っぱだ。子どもの日なので、ガラタテモチを作ろうというわけだ。

 今年は気候のせいか、まだ小さくて、モチには使えない。代わりにチマキを作ろうと、笹の葉を採って帰る。ついでに笹のタケノコを少し採ってみる。焼いて醤油をかけて食うと美味いそうだが。
 もう余呉湖に着くかな、というあたりでガアガアという激しい声がする。何だろうと見回すと、道から少し離れたところにカワウの巣が幾つかあった。

 トビがグルグル回って、ヒナを狙っているようだ。カワウの親が警戒して大声を出しているらしい。そこへ我々が近づいたので、さらに大騒ぎになった。

 余呉湖の駐車場近くに降りる。大音に寄って、妻の車を回収して帰る。