「キング・ソロモンの秘宝」はその後何度もリメイクされたし、インディ・ジョーンズやハムナプトラのように姿を変えているが、結局オリジナルを越えられないようだ。
 このところ音楽、映画、小説、マンガなど何もかもが行き詰まっているように見える。もう全てやり尽くして、今やコピーとリメイクしかないのか、という気もする。

 しかし、1970年代の終わりに星野芳郎の「もはや技術なし」という本を読んで、全くそうだと思っていたのに、しばらく後にコンピュータ関連技術が爆発的に進歩して、世界がすっかり変わってしまった。同じ頃、物理学者が「生まれてくるのが遅かった。全ては研究され尽くした。」と嘆いていたのが嘘のように、素粒子論は今も深まりつつある。

 「やり尽くした」と思うのはまだ早いかも・・・・。