ちょっと歩くと仙水小屋に着く。山小屋らしい山小屋。

 シャクナゲが咲いていた。
 振り返ると、ずっと小仙丈が見えている。明日はあそこへ登るんだなと、何度も振り返る。  
 だんだん摩利支天が見えてくる。8時過ぎにはもうガスがかかってきた。

 仙水峠に着くと、目の前に摩利支天が立ちはだかる感じに見える。
 駒津峰から駒ヶ岳山頂を見る。ガスがどんどん上がって行く。

 今行くからもうチョット待ってくれ、という感じ。
 
 今越えてきた駒津峰と、真四角な六方石。命名は、お菓子の「六方焼き」に似ているからか。

 六方石の横を通る高校生の一団。六方石の大きさが分かる。
 六方石から先は直登コースと巻き道がある。ガイドブックに「巻き道は迷いやすいので、初心者は直登コースへ行け」と書いてあった。真っ赤なウソ。  ←←直登コースはこんな具合。落ちたらホンマに死ぬで、という個所がある。途中で後悔しても、戻る方が難しい。

 下りに使うのは絶対不可。
 仙丈ヶ岳が雲の合間に見え隠れする。

 北岳、間の岳が見えるが、やっぱり完全ではない。ここからは北岳がとがって見える。
 一通り景色を見たり写真を撮ったら、昼食にする。といってもプチあんパン2個。すぐに食ってしまって、また景色を見る。  
 山頂のすぐ下に駒ヶ岳神社本社がある。何故か7合目と書いてある。元は7合目に有ったのだろうか。

 ←←駒ヶ岳神社本社から見た山頂。
 巻き道を下って行くと、眼下に摩利支天が見える。簡単に行けそうだ。

 下から見たときは、あんなに近づき難く思えたのに。
 と甘いことを考えたのが大間違い。危うく遭難するところだった。

 こりゃ危ないなと思ったからすぐに引き返したが、無理をすれば進退窮まるところだ。
 駒津峰から双子山を通って北沢峠に降りる。北沢峠にある長衛荘もきれいな小屋だ。

 2時前にテント場に戻る。もうビールでも飲むしかないのだが、明日のことを考えて1本だけにしておく。昼寝。