中央自動車道から長野自動車道へ入って、松本インターから美ヶ原へ。

 高速降りてから山道をドンドン登って(標高は松本600m→美ヶ原2000m)行く。こんな高いところに平地があるのが面白い。溶岩台地という、火山性の地形だ。
 美ヶ原はまるっきり平らというわけでもなく、少し小高いところが「王ヶ頭」で、これでも日本百名山の一つ。アンテナ群がある。

 時間もないことだし百名山に興味はないので、そこまで行かずに引き返す。
 牧場の裏手あたりの「美ヶ原高原美術館」に寄る。広い斜面に立体の作品が点々としている。面白い野外美術館だ。不思議の国に迷い込んだような気分を味わえる。

 良い施設だが、ここまで来るのが大変だ。「ビーナスライン」という観光道路があるが、あまり立派な道ではない。
 その次は霧ヶ峰の八島ヶ原湿原に行く。入り口が分かりにくく、かなり通り過ぎてから引き返す。

 妻が「前に来たときと違う。」という。そりゃあ何十年も経ったら変わると思う。「以前は富士山が見えたのに。」って、そんなものは変わりません。記憶違いでしょう。
 ペンションで一泊してロープウェイで北横岳に登る。「八ヶ岳」と言うからたくさんの山がずらりと並んで尾根づたいなので、ヒマが有れば縦走したいところだが。

 簡単に登れるので、家族連れのハイキング客が多い。山頂は人がいっぱい。

 写真の背景は蓼科山。
 北横岳だけではあっけないので、ペンションの主に勧められた大岳(おおたけ)に足を伸ばす。

 こちらはほとんど人が来ない。大きなリュックをしょった学生の一団が少し行きかけて、道が険しいのにビビッて引き返してきた。

 距離はたいしたことはないのだが、足元の悪い道を大きな溶岩の間を歩くので、結構疲れる。めげて、座り込んでいるところ。
 北横岳から少し大岳の方に行くと、眼下に七つ池がよく見える地点がある。北八ヶ岳は池が多い。池巡りのツアーもあるようだ。

 アルプスのようにダイナミックな登山も良いが、八ヶ岳のコンパクトな中にも起伏のある登山も面白い。

 大岳で思わず手間取ったし渋滞を避けたいので、マリー・ローランサン美術館はパスして、高速を4時間ほどワンストップでぶっ飛ばして帰る。