容姿が醜くなった大女優が自分の娘と脳を入れ替えて、若返るという話。今となってはありがちなストーリーだが、まあその種の話のご先祖様だ。

 途中の展開は楳図節全開のおどろおどろ。最後のどんでん返しで、話全体の意味がひっくり返るというシックスセンスも真っ青のエンディング。

 名作をまじめに実写化したという感じ。
 原作ではさくらは10歳(小学校4年生)だが、映画では高校生になっている。まあそうでなくては、児童ポルノになってしまうわな。

 しかし、そのせいで最後のどんでん返しの恐ろしさが半減(もっとかな。5分の1くらい?)してしまった。実写版の限界と言うところか。
 ついでに買った本。左は筒井康隆の小説をほぼ忠実に漫画化したもの。ところが原作にない場面もあって、その部分がとてもショボイ。蛇足を絵に描いたよう。

 右は評判の良かったアニメを漫画化したもの。キャラもそのまま使っている。

 アニメのダイジェスト版と言うか場面カタログみたいで、アニメを観ていない人にはどこが面白いのか分からないだろう。
 萩尾望都の最高傑作という話だが、私はポーの一族の方が上だと思う。趣味の問題なので、議論しても始まらないが。

 江戸川乱歩の短編集をそのまま漫画化したもの。少しエロスを増量して現代向けにしてある。面白かった。

 ここまでの5冊に共通のキーワードは「現実とは何か」。
 結局夜中までかかって、ビデオを見て、買ってきた本を全部読んで。久しぶりに若い頃のようなまねをしてしまった。ネムイ。