涼しい内に庭木の葉刈りをする。遊びに行こうという魂胆があるから、大急ぎでやっつける。

 庭が広いというのも考えもので、維持管理に金と時間がかかる。箱物行政と同じだ。
 八草峠を抜けて岐阜県川上へ入ると、すぐに夜叉ヶ池へ向かう林道の入り口がある。橋をはさんで反対側がホハレ林道の入り口だ。

 2本の林道はしばらく川と並行して走るが、発電所のところで、左右に分かれる。

 林道だからもちろん対向はできないが、特に危険な箇所もなく、ホハレ峠に至る。

 ネットで数年前の記事を見ると、ひどいヤブで峠に近づくのは難しかったようだ。現在ではきれいに補修されている。
 ホハレ峠にはお地蔵さんがあって、烏帽子山に向かう林道が延びている。門入へ下りる谷道がここから続いている。

 ところが面白いことに、地図では別のところに「ホハレ峠」と書いてあり、道筋が点線になっている。

 以前はこの道を通って車で門入へ行けたようだ。現在では分岐付近からいきなりひどいヤブで全く通れない。

 この道を補修して門入へ入れるようにするといううわさもあるが、定かではない。
 ホハレ林道は途中で舗装が途切れる。その代わり、消えかかっていた峠付近は削り直して、きれいになっている。

 死ぬ思いをしなくても峠まで楽勝で登れるようになった。事実、ホンダのインテグラ(最低地上高が致命的に低い)でも峠まで登ってきていた。
 徳山ダムができて車道が水没し、門入地区に入るにはホハレ峠を歩いて越えるしかない。

 峠には車が10台以上。お盆の準備に来た地元の人かと思ったが、後で聞いたら魚釣りの人が多いらしい。
 ネットでホハレ峠を検索すると、必ず出てくる峠のお地蔵さん。この近くに車を置く。

 峠は三叉路になっていて、林道はさらに奥まで続いている。一方、門入地区へ下りる山道がここから分かれている。
 林道の先がどうなっているのか、峠に車を置いて、20分ほど歩いてみた。見晴らしが良くない上に草で埋もれてきたので、あきらめて引き返す。

 地図ではこの先は烏帽子山に続いているようだが、すでに廃道のようで、多分途中からはヤブだろう。その内、行ってみよう。無雪期には難しいかも。
 ホハレ峠から門入へ下りる山道はかなり人が通るようで、しっかりした道だ。

 20分ほど偵察して引き返す。

 徳山会館の人に聞いたところでは、2時間ほどで門入にたどり着けるそうなので、次回はちゃんと準備して行ってみたい。
 峠の裏側へ行ってみようと、徳山ダムに足をのばす。ロックフィル式の巨大なダムだ。ズームを一番ワイドにしても写りきらない。

 門入は徳山村で唯一ダムに沈まなかった地区で、道をつけかけたのだが、結局つながっていないという。

 徳山会館の人とひとしきり立ち話などして、次は根尾の薄墨桜に向かう。
 春に薄墨桜を見に行って、大渋滞であきらめた。その際に、谷汲山の方からではなく、徳山ダムから157号線へ抜けたら良かったのではないか、と話した。

 ということで、そのコースを行く。途中で薄墨桜の里とかいう道の駅で道草したりして。

 この季節、観光客はほとんど居なかった。花は咲いていないが、立派な桜の木を見て、次は根尾谷断層へ。
 この土手が断層面そのものではないだろう。何十年も前のことだし、ほ場整備もされているし、道の位置も変わっているようなので。

 しかし、ここで上の平面と下の平面が数mずれているのはよく分かる。

 帰りは谷汲山の前を通って、303号線へ抜ける。
 303号線を走っている内に考えた。「ええい、この際ついでだ、揖斐高原へ抜ける道も行ってみよう。」

 ガソリンが家までもつか心配になってきたが、エイヤッとハンドルを切る。写真は揖斐高原スキー場の近くのダチョウ牧場。

 ホハレ峠に出かけるつもりが、ついあれこれ遠回り。本日の走行距離190km。例によって7時間ノンストップで走る。