片道1時間ほどだが、写真を撮ったりして往復2時間。炎天下で水無しで歩いていたら、少し頭痛がする。脱水症状か。

 下山する頃にはTシャツが汗びっしょりで、水をかぶったよう。脱ごうと思って首に手をやったら、ぐにゃっとする感触。

 さては、と慌てて払い落とすと、2匹のヤマビルが。木の枝から飛び付かれたのだろうか。
 上平寺地区の伊吹神社の鳥居のところに案内板があった。写真を撮って、以後これを頼りに登る。古い図面だが、距離も方角もしっかりしていた。

 こういう使い方をする場合は、もう少し液晶の大きなデジカメが良い。

 登山道はよく整備されていて、地図が無くても迷うことはない。
 なんと、木の幹の途中から根が出かけている。熱帯で見かける「気根」か。この辺りは余程蒸し暑いのかなあ、ヤマビルは大丈夫かなあ、といやな予感。

 気根は日本ではイチョウの木で見かける。乳房のように見えるので、乳イチョウとか子育てイチョウとか言われて、信仰の対象になることもある。
 上平寺城跡はかなり広く、土塁で囲まれた30m四方くらいの広場がたくさんある。石垣などはない。

 竪堀や堀切が多く、急な斜面を利用したなかなかの城だ。

 交通の要衝であり、本来は下界がよく見えるのだろうが、今は木々が茂って、全く見晴らしは無い。
 本丸付近の木々の間から西側の尾根が見える。弥高寺跡らしい。

 こちらも整備されているようなので、足をのばしてみたいが、昼までに帰ると言い置いてきたので、今日のところはここまでにする。

 こちらから見えると言うことは、向こうからも見えるはず。昔、弥高寺から上平寺城を見下ろすとどんなだっただろうと想像したりする。
 麓の登山口の伊吹神社には京極家代々の墓がある。

 大部分は徳源院清滝寺へ移されて、残っている石塔は誰の物かよく分からない。