高速道路は時々流れが遅くなるものの、渋滞するほどでもなく、当然ながら1000円。

 1000円とか無料とか、二酸化炭素の排出が大幅に増加するだろうから、反対だ。

 ただし、自分のこととなれば、1000円で金沢まで行けるのは有り難い。

 まずは、内灘のからくり記念館に行く。これは妻が糸からくりを操っているところ。
 小さな博物館で、車が20台も駐められない。

 入り口のホールでは、お茶くみ人形や、とんぼ返りをする人形の実演や解説をしている。

 色々なからくりにさわれたり、組木細工のパズルなどもあって、子供連れの家族が多い。
 さすがにトイレもからくり仕掛けで、用がすむと勝手に水が出るので驚いた。
 能登有料道路を通って、一路輪島へ。この道を走る人は全体にノンビリしている。

 制限速度80km/hのところを80km/hで走っている人が多い。普通の高速道路の感覚で走っていると、すぐに追いついてしまう。

 輪島に着いたのが1時過ぎだったので、朝市通りはすっかり片付けられて、何もない。
 朝市通りの端にある永井豪記念館に行く。

 中に豪大明神の像があったので、息子がこの道で大成するよう願をかける。さい銭をけちったので、御利益の程は?

 輪島塗の店など冷やかして、漆芸美術館をゆっくり見て、ホテルに向かう。
 東の茶屋付近にも行ってみる。学生時代この一角に下宿していた。当時は東の廓(くるわ)と呼んでいたと思う。夜になると三味線の音などが聞こえたものだ。

 観光化して、すっかり変わっている。昔のままの街が残っていると思って観光している人には気の毒だが。
 下宿屋はそのまま残っていた。

 この裏露地まで観光客が入って来ていた。私がもう少し有名であれば、この一角も名所になっていたのだが。
 大学のあったところはすっかり更地になって、一面の芝生公園だった。
 一角には城郭の一部が復元されていた。鉄筋ではなく、本当に石垣を組んで、その上に木造の城を建てたようだ。

 だいたい、金沢城は明治まで残っていたが、火事でかなりが焼失した。残りを軍の施設を作るために撤去したようだ。もったいない。
 金沢城復元の第2期工事が始まっていて、工事現場に入れたので、見学する。

 工事が完成して足場を解体したら、もうこの角度から見ることはできない。珍しいものを見せてもらったと、大いに満足。

 近江町市場や加賀友禅会館など見て帰る。

 金沢から木之本までノンストップで1時間30分、ちょっと疲れて帰着。