己高山の西斜面は比較的広葉樹が多いのに対して、東斜面はほぼ山頂まで杉やヒノキが植林されている。

 これは東斜面側、すなわち浅井町で林業が盛んだったからと言うこともあるだろう。

 アブ谷を少し登ると、道の脇にこんな看板があった。浅井町恐るべし。中学校の学有林があるらしい。
 作られて10年ちょっとの作業道は、工事跡も落ち着き、廃道化もしていないので、ちょうど歩きやすい。

 ただし、重い薪や炭を背負って歩くことを考えていないので、昔からの道と比べると傾斜がかなり急だ。
 この辺りの道は良くなじんでいて、昔からの作業道(「杣道」そまみち)のように見える。

 しかし、これは関西電力の送電鉄塔の保守用の道だ。本当の杣道はもっと道幅が狭い。登山客が時々迷い込むが、鉄塔の所で行き止まりになっていることも多い。ちゃんと地図を見て歩いて欲しい。 
 1時間ちょっとで己高山の主尾根に到着。あとはいつも歩いている道なので、ここから引き返す。

 標高差500m程なので、ちょっと運動量が足りないが、午後の仕事もあるので、このくらいにしておく。
 思ったより早く道が見つかったので、帰りに西池に寄ってみる。

 水草がはびこってしまって、管理が大変そうだ。子供が小さい時に水鳥を見に連れてきたのだが、これでは水鳥が着水できないのではないか。
 須賀谷は片桐且元の生誕地だ。西池から林道を通って須賀谷温泉の裏に出ると、片桐且元の父親の墓がある。

 大河ドラマの関係で小谷城跡に人がたくさん来ているが、すぐ隣なのにここまで足をのばす人はあまりないようだ。
 ちょっと目立たないところにあるので、国道脇に「お市も入浴した温泉」とか看板が上げてあるが、客の入りはどうだろう。
 午後は茶の木の手入れ。来年茶摘みがしやすいように、剪定する。