このかんじきを使うのは初めてなので、付け方が分からない。10m程歩いてみて、どうやら前後が逆らしいのでなおす。

 スノーシューのように、雪の上をすいすい歩くことはできない。つぼ足よりは沈まない、という感じか。

 山でよく見かけるアルミのかんじきではなく、猟師さん御用達のプラスチックのかんじき。全然雪がつかない。
 どういう訳か、木製のかんじきを使っている人を見かける。昔ながらのものが好きなのかも知れないが、歩きやすさが違う。

 さて、しばらく行くと看板があった。埋まり具合からすると、この辺りで積雪1.3mくらいか。

 このあたりから斜面に取り付いて、尾根まで登る。
 標高差は100m程だが、転げ落ちそうな斜面を登ってみる。

 ダブルストックで、3点支持の要領で手足を動かす。

 急斜面ではスノーシューよりかんじきの方が歩きやすい。下りもかんじきの方がずっと良い。

 適材適所か。ゆったりした地形ならば、スノーシューはとにかく楽だ。
 試しにかんじきを脱いでみると、腰の辺りまでもぐってしまう。かんじきの効果は絶大だ。

 鹿の一団に出会った。この山でカモシカはよく見かけるが、鹿は初めてだ。

 我が村を見下ろす。すっかり雪に埋もれている。

 大汗かいて下山。本日の移動距離、3km。