毎年だと、私が起きてきたのに気づくと、バタバタピチクリと大騒ぎをして、窓を開けろと要求する。

 今年のツバメは窓を開けてやると、オヤもう朝か、どれどれ出かけるかなあ、という様子でおもむろに飛んでいく。

 のんきなものだが、それでも大分巣ができてきた。間に合うかな。数年前にはデキチャッタらしく、まだ生乾きの巣に大あわてで卵を産んでいたが。
 スズメはもう一月も前から鬼瓦の下に巣を作っている。

 数日前からチーチーとヒナの声が聞こえる。
 ツバメはのんきなもので、ヒナが孵ってからも、夫婦で出かけてしまうことが多い。

 その点、スズメは野生の緊張感がある。必ずどちらかが残って、巣の見張り番をしている。もう1羽が帰ってくると、交代だ。

 時々、他のスズメが近づくと、すごい剣幕で追い払っている。

 ツバメの場合は、時々親戚らしいのがのぞきに来る。性格の違いがおもしろい。