以前、尾羽梨から三国岳に登ろうとして、ヤブに突っ込んでイヤになって、引き返したことがある。

 今回、奥川並から左千方、できれば三国岳まで行くというツアーがあったので、参加してみた。

 奥川並の神社跡から谷山の三角点を通って、左千方へ。
 ほとんど道のないヤブ山を登るので、ツアーとは言え毎回同じようなメンバーらしい。中高年だが、相当健脚な人ばかり。

 と言っても、横で聞いていると全員がツーカーの仲というわけでも無い。

 リーダーは非常にしっかりした人で、普通なら安心してついて行って良いのだが。
 ばてた人が居るのだが、こういう微妙なメンバーだからか、遠慮深い性格なのか、なかなか言い出せない。

 強く説得して、ここで待機するようにしてもらい、私も居残ることにした。

 山頂は目前だったので、残念だったかも知れないが、無理は禁物だ。
 トムラウシの遭難なども、似た状況だろう。ある程度の共通点はあるのだが、ツーカーではないという微妙な集団。

 全くの他人同士のツアーの方が、かえって言いやすいのかも。

 リーダーの責任が問われているが、少し酷かも知れない。寄せ集めのメンバーの意思疎通は大変難しい。
 山岳部の大会では、十数人の顧問で200人以上の生徒を引率して縦走登山する、というようなことをしていた。

 そうなると引率者間の意思疎通が重要で、うっかりすると船頭の多い船になってしまう。

 やっぱり山は単独が安全だなあ。

 うそうそ、冗談ですって。