近鉄の大和上市駅で待ち合わせる。普通は、ここから大台ヶ原まで、バスで2000円、タクシーなら1万5千円ほど。

 今日は大阪、奈良で気温37度。エアコンが嫌いなので、かけずに運転してきたら、Tシャツから汗がポタポタ落ちるほどになった。

 ちなみに、この後、大台ヶ原では24度で、寒いくらい。
 早く着きすぎたので、妻を待つ間、近くの吉野神社にお参りして、駐車場で読書。

 手洗いだけでも、うちの村の神社の本殿や祭殿よりずっと立派。ケタが違う。

 すぐ近くには吉野の千本桜。 
 大台ヶ原ドライブウェイを走っている内に、ガスの中に突っ込んでしまった。

 しばらく走る内に、雲の上に出た。これは雲を見下ろしているところ。

 雲海のようだ。これでは明日は雨かも。
 駐車場のすぐそばの大台荘は営業不振で閉鎖されるところを、NPOだとかに拾われて、「心・湯治館」という名前で細々と営業している。

 150人ほど収容可の施設なのに、本日のお泊まりは11人。食堂はガラガラで、半分照明を消しているので、いかにも寂れた感じ。

 なお、大台山の家は閉鎖中。
 夕食。メインディッシュはイワナの塩焼きと、野性のイノシシの焼き肉。

 これで2000円はまずまずか。ちなみに、350mL缶ビールは550円。

 イノシシはこの辺りに多いのか、街中にも看板が良く出ている。
 2日目の朝、出発前、駐車場より。どう見ても、天気が崩れますよ、という感じの雲。

 案の定、すぐにガスって来て、何も見えない。

 一週間に8日、一年に400日雨が降ると言われる大台ヶ原なので、雨が降らなかっただけで上出来だ。
 日出ヶ岳山頂直下の階段。これが、結構お値打ち。

 山頂はガスって、360度、何も見えない。
 手ぶらにサンダル履きで登ってきたアベック。

 日出ヶ岳に登るだけなら、これで問題無いかも。大蛇ぐらやシオカラ谷へ行くのは危ない。
 正木ヶ原あたりは、観光パンフレットのよう。

 笹原の中に、立ち枯れの木が骸骨のように立っている。
 正木ヶ原あたりまでベッタリガスっていて、雰囲気はあるが、何にも見えない。
 牛石ヶ原。神武天皇の銅像があるが、妻が言うには、30年前と違う、とのこと。

 新しく建て直したのかも知れない。

 草むらの中に牛が寝そべったような石があり、その下には何かが封じられているというので、この名前らしいが。

 草原の中に、同じような石がいくつか散らばっている。
 鹿の群れがあちこちにいる。これでは木も枯れるはず。

 鹿の個体数調整が必要などと書いてあるが、この様子では半分に減らしても間に合わないだろう。
 大蛇ぐら(「山の下に品」環境依存文字)。大変景色がよいそうだが、ガスっていて、直下も見えず。

 この下は、数百mの大絶壁らしいが、見えないので怖くない。

 西大台をグルリとまわると、谷の向かい側の尾根から、大蛇ぐらがよく見える地点があるらしい。

 一度そちらも行ってみたい。
 ここにも鹿の群れが居た。若い鹿は好奇心が強いのか、すぐそばまで近寄ってくる。
 シオカラ谷の吊り橋。

 この両側の谷の登り下りが結構急で、このコースの最難所か。

 先に日出ヶ岳を登ると、一番きついところが最後に来るのが問題だ。

 と言って、逆回りだとシオカラ谷から日出ヶ岳まで、だいたい登りっぱなしになる。どっちもどっちだが、我々と同じ方向にまわる人が多いようだ。
 終点。グルリと1周まわって、駐車場。ゆっくり歩いて4時間くらい。

 これはポルシェ、ボクスターかな。

 食堂でうどんを食べて、ビジターセンターを見学して帰る。

 夏休みの土曜日でこの程度だから、秋の紅葉の時期以外は、駐車場や渋滞の心配はしなくて良いのかも知れない。
 帰り道に見たお店。

 「大冒険」という名前の散髪屋さんらしい。

 どういうヘアスタイルにしてくれるのか、楽しみなような怖いような。