このネタもとをあれこれ探してみたが、このあたりが比較的原点に近そうだ。時期的にはもう少し前から言われていたことのようだが、まともなものは見つけられなかった。

http://tanukur.blog8.fc2.com/blog-entry-281.html

http://tanukur.blog8.fc2.com/blog-entry-412.html

 表現にやや偏りはあるものの、一次資料にあたろうとしているし、自分の間違いはすぐに訂正していて、比較的信頼できる。他からのリンクもかなりあるようだ。(上記アドレスそのものをググってみれば分かる。)

 日本ユニセフ協会の豪華ビルについては、週刊誌でも取りあげられたから、そのあたりが火元かも知れない。

 例えば「日本ユニセフ協会 詐欺」でググると十万件ほどヒットするので、とても調べきれない。ざっと見たところでは、コピペか受け売り以外の記事は見つけられなかった。このネタに関しては信頼できる情報を発信しているサイトやブログを見つけるのはかなり難しそうだ。

 因みに、ウィキペディアは現在この項目を編集禁止にしている。編集ノートを見てみると、編集者同士が感情的な対立に落ち込んでいるようだ。


 ともかく、まともな情報がない中で、うわさがこれだけ広がっているというのは異常なことだ。この状況だと、「日本ユニセフ協会」で検索すると、「日本ユニセフ協会に寄付してはいけない。」という内容の記事を読まされることになる。

 日本ユニセフ協会の経営が妥当かどうかは、よく分からない。しかし、寄付金の80%、百数十億円がユニセフに送られていることは事実だ。「日本ユニセフ協会憎し」という理由で、寄付をためらうなら愚かなことと言わねばならない。

 どうしても日本ユニセフ協会が気に入らなければ、黒柳徹子さんを通して寄付すればよい。寄付の口座は下記の黒柳さんのサイトの「お願いチャンネル」のトップにある。

http://www.inv.co.jp/~tagawa/totto/index.html

お願いチャンネル
http://www.inv.co.jp/~tagawa/totto/hope.html



 さて、ちょっと別の角度から見ると、日本ユニセフ協会と黒柳徹子の間に何か有ったのだろうな、という気はする。

 どちらも同じくユニセフへの寄付を募る立場でありながら、それぞれのサイトには相手のことがほとんど出てこない。

 ちょっと考えれば、互いに連携して、寄付の方法も紹介し合えば、相乗効果が期待できる。そうしていないのには当然理由が有るはずだ。



 先に書いたとおり、日本ユニセフ協会の経営が妥当かどうかは、よく分からない。歴史からして「お役所臭い」。税金の使い方が甘いのと同様、寄付金の運営も甘いかも。もっと絞れば、1億円でも多くユニセフに送金できるかも知れない。



 気になるのは日本ユニセフ協会をぼろくそに言う人たちが、アグネス・チャンに関して差別的な記述をしていることだ。曰く、「金の亡者の中国人」「中国に帰れ」など。

 かつて、敗戦国日本に対してユニセフは多大な支援をしてくれた。子ども達に敵も味方もない、という考えからだ。「中国人帰れ」などと書いておいて、ユニセフのことを論ずる資格があるだろうか。