ずっと以前、何台か作ったアンプのひとつ。今は廃盤のLA4430モノラルのキットを2個使ったもの。

 なんと電源にベルトランスが使ってある。多分どこかから拾ってきたものだろう。

 さすがにこれでは具合が悪いので、電源を取り替えることにする。
 取り外したトランス。豆変圧器というネーミングが良い。

 メーカーの「SHIMASUE」はネットで検索しても出てこないから、今はもう無いのだろう。
 他の部分もなかなかのものだ。

 シールド線が無かったので、入力がヨリ線でつないである。その上、電源スイッチのすぐ隣を通してある。

 これでは・・・、と思ったら案の定、ハムがひどい。
 電源は以前買った12V、2Aのアダプターがあったので、それを使う。

 内部電源が無くなったので、ケース内はガラガラだ。その内気が向いたら、これに合うケースを作って入れよう。
 試聴中。アンプのせいか、スピーカーが悪いのか、低音が全然出ない。

 スピーカーのデータが無いので、バスレフの設計は当てずっぽう、アンプも安物の小容量の電解コンデンサを使ってあるのだから仕方がない。

 が、まあディスプレー内臓のスピーカーより余程ましなので良しとする。

 音源はもっぱらmp3プレーヤーとして使っているPCMレコーダー。
 電気工具を出してきたついでに、ノートパソコンの電源も取り替える。

 ノートパソコンが起動しないと思ったら、電源アダプターがこわれていたのでした。

 ジャンクボックスに有った昔のパソコンのアダプターの電圧がちょうど合うので、プラグだけ取り替えたらそのまま使えた。
 
 我が家の家訓は「五分の縄も捨てるな」だ。「五分の縄」というのは長さ1.5cmのワラナワのことだ。要するに何の使い道もなさそうでも捨てるな、という家訓だ。

 断捨離とは正反対の生き方だ。さらに私は子供の頃から物を拾うのが好きで、大学時代に「拾いズム」という言葉を本で読んで以来、さらにエスカレートした。

 似た者夫婦とはよく言ったもので、妻も余計な物をため込む習性がある。家が広いから良いようなものだが、うっかりすると完全にゴミ屋敷だ。

 私はこれでよいと思っている。日本もいつまでも「断捨離」などと能天気な事を言っていられるほど豊かなままではないだろう。現に、東日本大震災では買いだめに走る人が多く、もの余り社会が思っているより遙かにもろいものだということを見せつけられた。