ホハレ峠から門入へ(ほはれとうげからかどにゅうへ)

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 岐阜県坂内村川上から林道に入る。すぐ隣の林道は夜叉ヶ池に上る林道だ。
 林道は途中まで舗装されているが、やがて未舗装になる。

 よく傷む道路だが、こまめに補修されていて、今回も工事直後のようだ。
  初めてホハレ峠の名を知ったのは、かれこれ40年ほど前、高校生の時だろうか。

 その峠を越えてみたいと思っている内に、月日は過ぎて、ホハレ林道は廃道になってしまった。

 慎重に運転して、標高800mまで登る。
 峠の地蔵さんのところは少し広くなっていて、先客の車が何台かあった。

 【後日談】この頃は道が良かったので、普通車でここまで来ることができた。

 今は大分荒れたので、オフロード車で行きたい。
 お地蔵さんの向かい側から降り始める。門入まで400mほど下る。

 道は新しく付けられていて、歩きやすい。

 危険な箇所にはトラロープが張ってある。
 何度か徒渉を繰り返しながら高度を下げていく。

 増水しているときはキビシイかも知れない。
 大きな砂防ダムのところで、河原が広場のようになっている。ここで山道下りは終わりだ。

 右岸からコビクラ谷が合流してくる。この谷を30分ほど遡上すると、コビクラの滝がある。

 滝には行かず、林道に入る。
 林道によじ登ってみると、軽トラやバイク、自転車が置いてある。

 門入の人が村まで帰るためにデポしてあるのだろう。

 ここからは緩やかな林道を下る。
 門入の入り口にある沈下橋。

 とりあえず、村に着いたので、橋の上で昼食にする。
 一旦はすべての建物を取り壊したそうだが、ダム完成後に再び建てられたものだろうか。数戸の新しい建物が見える。
 神社跡には、かつての集落の家並み図の碑があった。

 かなり大きな村だったようだ。
 避難小屋のような物がある。隣には炊事小屋がある。

 門入の人たちが里帰りしたときのために建てたのだろうか。
 川には釣り人がいた。そりゃあ、こんな立派な川を独り占めできるのだから、苦労して峠を越えてくる価値はあるかも知れない。

 多分、峠に車を止めていた人だろう。あまりたくさん釣りすぎると、帰り道が登れないかもね。
 川に沿って、徳山ダムの方へ下ってみた。

 元は徳山村の中心部に向かう生活道路だから、舗装されたきれいな道だ。

 しかし、歩くには山道より舗装路の方が疲れる。
 川幅が徐々に広くなってきた。ダム湖の末端まで来たことになる。

 岸の木々はまだ水の中に立っていて、水没してから間もないのが分かる。
 早くに沈んだ木は、もう立ち枯れてしまった。
 やがて、道はそのままダム湖に沈んでいく。

 本日の目標はここまで。もう一段上にも道があるから、そちらを行けばもう少しダム湖の中心まで行けるのだろうが、とりあえず、今日は陽のある内に帰ることにする。
 近くにはモーターボートが、置かれていた。

 門入の人が、ダムと村の間を行き来するために置いてあるのだろう。

 時間が有れば、話も聞きたかったが。