ホハレ峠から門入へ 10年後(ほはれとうげからかどにゅうへ)

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 S君が徳山村の生活を研究したいというので、イメージをわかせるために、門入へ案内することになった。

 Y君、Mさんと4人パーティーだ。
 ホハレ峠に車を止めて、歩き始める。

 はじめはブナ林だ。
  少し降りると、一面のトチノキだ。

 かつて、門入の人たちがトチの板を背負って、ホハレ峠を越えて売りに行ったというのが分かる。
 山道は踏み崩されて、10年前より大分危険箇所がある。

 慎重に進んだり、花を眺めたりしているから、ペースはゆっくりだ。
 途中で出会った人と話し込んだりして、やっと門入に着く。

 門入のランドマーク、沈下橋。
 昼飯を食って、S君とY君が探索に言っている間に、Mさんの靴を直す。

 しばらく履いていなかったそうで、ウレタンが劣化して、靴底が抜けてしまった。

 細引きとテーピングテープでグルグル巻きにする。
 避難小屋や炊事棟は健在だ。

 手前のバイクは、ここに家を建てて、半分住んでいるHさんのもの。

 使っても良いよと言われたが、バイクに乗れないので残念。
 谷の入り口には登山届のポストがあった。

 こんな所まで来るのはバリバリの沢登りの人に違いないから、「登山、ハイキングの皆さんへ」というのは、ちょっと違和感がある。
 かなり広い畑が耕してある。

 人力ではとても無理だから、トラクターか耕運機を持ち込んでいるのだろう。

 ジャガイモがたくさん植えてあった。
 谷を上る林道は生きているようだ。多分、山仕事か登山に使っているのだろう。

 車があれば登ってみたいのだが。
 村の一番はずれにはヘリポートがあった。

 沢登りの人がひんぱんに遭難するので、定期便でも飛ばしているとか。
 川沿いに少し登ったところから、門入方面を振り返った写真。

 中央は蕎麦粒山だろうか。五蛇池山かな。
 最近まで椎茸栽培をしていた形跡がある。

 獣害は無いのだろうか。
 建物に近づくと、大きめの犬が吠えながらすっ飛んできた。人が自由に来られるような場所では無いので、放し飼いにしてもかまわないよね。

 こういう犬を手なずけるのも趣味なのだが、人になついてしまうと番犬にならない。迷惑をかけるといけないので、かまわないようにする。
 ぐるっと見て回って、遅くならないように帰る。

 途中、林道の真ん中で、カエルに食いついたものの、飲み込めなくて目を白黒させているヘビ。
 3分の1ほど登ってきて、休憩。

 帰りが登りという、普通と反対なので、しんどいのはしんどいが、ヒザには、この方が優しいかも。
 やっと峠まで帰って来て、座り込んでいるところ。

 Mさんの靴も何とか持ちこたえたようだ。

 後は車で帰るだけなので、とりあえず、本日の予定は終了だ。