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 オトチの洞穴へは林道コースが一般的だが、今回は登山道の確認のために、尾根道を行く。

 己高庵の裏手から、登り始め、すぐに尾根に取り付く。
 尾根道は比較的良い道で、見晴らしは良くないが、気持ちよく歩ける。
 ばかりでもない。

 低木が道にかぶさったり、倒木があったりして、迂回してヤブに入ることも。
 ちょうどコシアブラの木が道にかぶさっていて、道草を食う。
 尾根道を歩いていると、敦賀の原発の鉄塔に2回出会う。

 1本目の鉄塔から少し行くと「峰の大岩」。

 尾根上にあって必ずここを通るので、良い目印になる。

 ここから進行方向右の道を登っていく。大岩の間を通りたくなるが、そちらは間違い。
 尾根上にある522.5mの四等三角点。

 道から微妙に離れていて、今まで何度も通ったのに見つからなかった。

 たまには人と歩いてみるものだ。私一人では何度登ってもここは通らなかっただろう。感謝感謝。
 尾根からオトチの洞穴への下降点がなかなか分からなかった。

 やっと見つけて、案内板を取り付けて、一休み。
 尾根から洞穴までは2,30mなので、秋から春にかけてなら、気をつけてみれば、尾根から石田三成ののぼりが見えるかも知れない。

 古くなって汚れたのぼりを取り替える。
 オトチの洞穴。

 一見、斜面に出来た大きめのくぼみのようだが、岩の隙間から、下に下りられる。
 下りてみる。

 私は何度もここに来ているのだが、いつも一人なので、怖くて上からのぞくだけだった。

 今日、一緒に来られたのは実にラッキー。
 ロープやハシゴが設置されているので、有り難い。注意して下りる。

 私は体が大きい方なので、隙間を通るのがやっとだった。
 中はこんな感じ。

 天井は大きな一枚岩だ。傾斜しているので、高いところは立っていられるが、端の方は窮屈だ。広さは10畳くらいだろうか。
 今下りてきたハシゴ。小柄な人は良いが、私はギリギリで、ハシゴに伏せるようにして通ったが、背中をこすってしまった。
 コウモリがたくさん居る。

 ぶら下がっているのやら、飛びまわるのやら。まだ昼間なので、寝ているところにゾロゾロ入ってこられて大迷惑だろう。
 帰りに巨大なフジヅルを見つけて記念写真。

 実は、平和だったのはここまで。

 来るとき、「ここは間違えやすいから、気をつけよう、」と言って、赤テープをまいたのに。やっぱり間違えて。
 間違った尾根を下ったら、岩棚の上に出てしまって、滑落しそうな斜面をトラバースしているところ。

 強引に谷筋を下って、己高庵に戻る。もちろん、このあたりの谷には滝がないことが分かっているからだ。
 今日歩いたコース。GPSの軌跡を見ると、見事に罠にはまったのが分かる。

 地図をクリックすると、大きな地図が見られます。