尾 瀬 (おぜ)
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 尾瀬と言っても広いので、コースをどうしたものか迷う。あまり欲張ると大変なので、1日でゆったり歩ける程度にしておく。

 まず、山登りはしないことにする。燧ヶ岳、至仏山は登らないし、アヤメ平もパス。尾瀬ヶ原と尾瀬沼周辺だけを1日で歩く。実際には滋賀県から現地までの往復があるから、あと2日足して、3日の旅行だ。

 1日目。高崎まで新幹線、高崎から沼田までJR、沼田から鳩待峠までバスを3本乗り継いでいく。鳩待峠から山の鼻まで下りて、そこで1泊目。

 2日目。この日がメインだ。牛首分岐から見晴の間をどう抜けるか。季節によって、様子が違うので、現地で決めた。山小屋の人に聞いて、下のコースに決定。
 見晴から沼尻までは山道だが、標高差300m弱だから、まあ我慢する。早めに尾瀬沼に着いて、大江湿原の散歩でもしよう。
 三条の滝も行きたいが、時間的に厳しい。また別の機会にでも。

 3日目。尾瀬沼から三平峠を越えて、大清水に下りる。大清水から、バス→JR→新幹線で帰る。


   
[鳩待峠]
 バスやタクシーでここまで登ってくる。マイカーは禁止だ。

 帰りはここでタクシーを拾えばよい。

 バスでもタクシーでも戸倉のバス停まで1000円弱だ。
 鳩待峠から山の鼻までは、標高差200mほどの緩い下りだ。コースタイムは3kmで1時間ほど。

 早朝か夕方以外は人通りが多い。何しろ超一級の観光地だから。

 とは言え、せめてスニーカーで行くべきだ。サンダルの人が居たが、ケガをする可能性が高い。
 所々に水芭蕉の群生地が有って、うれしくなってしまう。

 しかし、尾瀬ヶ原に行ってみれば、げっぷが出るほど水芭蕉が見られるので、ここで焦って写真を撮らなくても良い。
 尾瀬山の鼻ビジターセンター。この前が、テント場になっている。

 玄関の所にライブカメラがあって、テント場が見える。
 テント場の向こうが避難小屋、その向こうが至仏山荘。

 至仏山荘を回り込むと、山の鼻小屋や尾瀬ロッジがある。↓
 至仏山荘に泊まったが、風呂有り、シャワートイレ有り、六畳の個室に私たち夫婦だけ。

 こんなの山小屋じゃな〜い、と文句を言う必要も無いが。

 おそらく他の小屋も同じだろう。
 山の鼻の植物研究見本園。

 山の鼻で泊まる場合には、夕食前か朝食前の散歩コースに良い。

 山の鼻を通過するだけなら、ちょっとのぞいて行くには、広すぎる。一回りするのに1時間くらいかかる。
 山の鼻を出て、少し歩いてから振り返ると、至仏山の全容が見える。

 尾瀬の両端に、男性的な燧ヶ岳と、女性的な至仏山が有るのが面白い。
 燧ヶ岳に向かって、どんどん歩く。

 昼過ぎには、中央やや右よりの峠を越えて、尾瀬沼に抜ける。

 この時期、やっと雪が溶けて、まだ一面茶色だ。

 水芭蕉にこだわらなければ、梅雨明けの方が景色は良いかも。
 牛首分岐。ここからどう行くか。

 真っ直ぐに竜宮の辻に行く人が多い。私たちはヨッピ橋の方を選んだ。

 この選択は難しい。現地情報をよく調べて決めるしかない。
 水の多い所では水中花になっている。
 ヨッピ橋。

 すぐ横に広い休憩スペースがある。
 他の人たちと逆に進んで、竜宮の辻へ。

 竜宮の辻にある龍宮小屋。

 「竜宮」というのは川が湿原に吸い込まれて途切れている様子を言うらしい。

 後から知って、見そこねた。この季節にしか見られないそうなのに、残念だ。
 竜宮の辻から、さらにドンドン東に進むと見晴らしに着く。小屋が何軒か有る。

 日帰りの人はここから引き返すことになる。

 引き返す場合は、尾瀬ヶ原を「8」の字にまわる人が多いようだ。

 そうすると、ヨッピ橋から竜宮までを2回通ることになる。それがいやなら、単純にぐるっと一周する。そういう人も多い。
 見晴らしから沼尻までの峠道は山登りだ。尾瀬では山道にまで木道が敷いてある。

 あまり険しいところは土道だったりする。

 水芭蕉の頃には、この峠道には残雪が多いこともある。遭難する人も居るようだから、要注意。↓
 峠を越えて、沼尻の休憩所まで下りてくると、ほっとする。

 ここは最初に長蔵小屋の有った場所だ。長蔵小屋は今は対岸に移動した。他の小屋やビジターセンターもそちらにある。
 尾瀬沼周辺にも小規模な湿原があって、水芭蕉の群落がある。
 沼をぐるっと半周すると水辺に長蔵小屋が見えてくる。その後ろに尾瀬沼ヒュッテや尾瀬ビジターセンターがある。
 福島県の沼山峠から大江湿原までは1時間ほどで、道も険しくない。

 遠足の小学生が、数名ずつのグループで野外活動をしていた。

 午後に来て、夕方帰るそうだ。
 尾瀬沼に映る燧ヶ岳。尾瀬ヶ原から見たのと、ほぼ裏側になる。

 左手の峠を越えてきたわけだ。はるばる来たなあ、と言う感じ。
 尾瀬沼ヒュッテ。以前は国民宿舎だったが、今は村営らしい。

 昔はこのテラスから尾瀬沼が見えていたそうだが、今は木が繁ってしまって眺望は無い。

 ここも風呂有り、シャワートイレ有り、個室。
 時間があれば大江湿原を散歩すると良い。

 途中に平野家の墓所がある。奥に長蔵夫妻、手前にその子供や孫の墓がある。
 尾瀬沼周辺の散策もよろしい。

 霧が出ていれば、さらに雰囲気だ。
 尾瀬沼ヒュッテから時計回りに尾瀬沼山荘に向かうと、尾瀬沼を挟んで、燧ヶ岳が真正面になる。

 このあたりは、あまり人が来ないのか、木道が壊れている箇所が多い。濡れていると、大変危ない。
 尾瀬沼山荘。山小屋としてはこれで普通なのだが、尾瀬は小屋が集まっているので、この小屋だけポツンと離れている感じがする。

 ここから、沼の南回りの道が分岐しているのだが、危険だから通るなとの立て札があった。
 尾瀬沼山荘から三平峠へは100m程登ることになる。北斜面なので、残雪が多い。

 スニーカーで登ってきた人と、何人かすれ違った。

 連休頃だと、このあたりで遭難する人も居るようだから要注意。
 三平峠から少し下がるとこの通り。

 すれ違う人に、上は雪がありますよというと、え〜そうなんですか、という反応だ。
 三平橋の所に一ノ瀬休憩所がある。ここからは林道歩きだ。

 1時間ほどで大清水休憩所に着く。
 大清水登山口。

 広い駐車場、バス停、休憩所、がある。

 ここから登る人もかなり居るようだが、今はメインストリートではなくなったようだ。