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144MHzともなると、太い針金で自立させるのは無理で、絶縁体で骨組みを作って、銅線を張って作る。 形も円筒形にするのは難しいので、水道パイプとモールで、四角い提灯型にしてみた。 |
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ところが、いくらショートバーを動かしてみても、SWRが下がらない。 430MHzのハットヘンテナ(→)はチョイチョイと調整しただけで、良い調子に飛んでいるのだが。 |
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原因を考えてみた。 (1) 四角いのがいけない。 (2) 給電線を(構造上やむを得ず)内側に入れたのがいけない。 (3) 寸法が合っていない。 給電線を430MHzのハットヘンテナと同じように、外に出してみると多少は良くなるが、目的周波数でSWRが2.0くらいまでしか下がらない。 四角いのは本質的ではないと思うので、これ以上いじらない。もしやるとすれば、6角柱や8角柱を試すことになるが。 一番可能性が高いのは、寸法が合っていないことだ。 ヘンテナは、「寸法が良い加減で良くて、調整も簡単」というのがウリだ。確かに、「普通の」ヘンテナを作った時は、とても簡単だった。 しかし、アンテナには「共振周波数」と「インピーダンス」という二つのパラメーターがあるので、ショートバーの移動だけで合わせ込むというのは、本当はまずい。 ループの大きさを調整して周波数を合わせ、ショートバーを移動させてインピーダンスを合わせるべきだ。 ショートバーをいくら動かしてもSWRが下がらないのは、周波数が余程ずれていると考えるべきだろう。 と考えて、目的周波数だけでなく、その近辺を広くスキャンして、SWRが下がる周波数を探してみた。 なんと、近辺にSWRが極小になる周波数がいくつもある。おそらく、一番小さい値のところがアンテナの共振周波数だろうが、他は一体何だ? |
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考えてみると、ハットヘンテナには極単純に考えても、ループが4つできている。 図形探しのつもりでループを探すと、あと何個か見つかる。 ループだらけだ。 はじめにアンテナの寸法を目的周波数に合わしておかないと、面倒なことになるのは想像できる。 |
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正しくは、アンテナとして動作するループのSWRを下げないといけないのだが、始めに違う極小点に捕まってしまうと、いくら調整しても効果がない、と言うことになる。 今回の失敗はハットヘンテナに特有の問題点をよく考えなかったのが原因だろう。 取りあえず、あまり深入りしないで、他のアンテナを建てることにする。ヒマがあったら、ハットヘンテナを確実に作る手順を考えてみたい。 |
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